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ザイオン・ウィリアムソンの膝は持ちこたえられる? 医療専門家は“過負荷”を懸念

NBA Rakuten / 2020年1月25日 12時0分



スポーツ医学の博士はザイオンが15年以上のプロキャリアを過ごすことに疑問を持つようになったという


2019年のドラフトで1巡目1位指名を受けたニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンは、現地1月22日のサンアントニオ・スパーズ戦で待望のNBAデビューを飾った。右膝半月板損傷を乗り越え、シーズン45試合目にして初出場を果たしたが、医学的な観点から再負傷のリスクも拭えないと、『ニューヨーク・タイムズ』のジェレ・ロングマン記者は様々な専門家の見解を基にレポートしている。

高校時代に強烈なダンクを連発して注目を浴び、デューク大で1年目から平均22.6得点、8.9リバウンドとインパクトを残したザイオン。しかし、サマーリーグ初戦で膝を痛めると、プレシーズン4試合で平均23.3得点、6.5リバウンド、2.3アシスト、シュート成功率71.4%と活躍して期待が膨らんだなかで右膝半月板損傷により、再び離脱を余儀なくされた。

地道なリハビリを経てデビューを迎えた1月22日のスパーズ戦は、18分間の出場ながら22得点、7リバウンド、3アシストを記録。最終Q(クォーター)に3ポイントシュート4本を含む圧巻の17連続得点を見せた。同24日のデンバー・ナゲッツ戦でもスターターに名を連ね、今後の巻き返しが期待されるが、怖いのはやはり怪我の再発だ。

ペリカンズの医療スタッフの指導により、ザイオンはリハビリ期間中に右膝外側の衝撃吸収軟骨の欠陥修正に着手。足を伸ばすのではなく、曲げて着地するようにトレーニングし、膝への負担を分散するように試みた。バスケットボール運営部門エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるデイビッド・グリフィン氏は、足首と腰の柔軟性を高められたことで負荷を軽減できたと話す。

一方で、アトランタのエモリー大でスポーツ医学を研究するニール・ジェイヤンティ博士は、ザイオンの負傷は「火のないところに煙は立たぬ」と見ている。若い頃に一つのスポーツで激しいトレーニングを特化して行った場合、体を3~4年老化させる可能性があると主張。4歳からバスケットボールを本格的に始めたザイオンが9歳まで毎朝5時に起きてシューティング練習を行い、7年生(中学1年生)でサッカーをやめてバスケットボールに専念した経歴を踏まえ、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)のような15年以上のプロキャリアを過ごすことに疑問を持つようになったという。

また、サンフランシスコの整形外科スポーツ医学士であるブライアン・フィーリー博士は、ザイオンの半月板損傷は筋肉と関節が「まだ準備できていない」段階による過負荷が原因になった可能性を指摘している。

過去には、2007年にドラフト1巡目1位指名を受けたグレッグ・オーデン(元ポートランド・トレイルブレーザーズほか)が度重なる膝の故障に悩まされ、日の目を浴びることなくNBAの舞台を去った例もある。高校時代にザイオンのデータを取ったマーカス・エリオット博士は「彼は才能を持って生まれた選手だ。誰もが彼のプレイを見て興奮する。彼がポテンシャルを発揮できないのは大きな損失だろう」と悲劇が繰り返されないことを祈った。

ザイオンには膝の不安を払拭するような活躍を続けてもらいたいところだ。



(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.



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