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シーズン停止中もNBAを楽しもう。『NBA 2K20』編その2ーーMy TEAM、My GM、オンライン対戦ーー【大柴壮平コラム vol.32】

NBA Rakuten / 2020年5月9日 12時0分



シーズン停止中もNBAを楽しもう。『NBA 2K20』編その2ーーMy TEAM、My GM、オンライン対戦ーー


先週は15年ぶりにゲーム機を購入し、2KUとMy Careerをプレイした感想をお届けした。ゲーム操作自体は難しいが、随所に初心者を置いてけぼりにしない工夫が見られる『NBA 2K20』。特にMy CAREERはプレイが未熟でも十分に楽しむことができた。今週は残りのモードにチャレンジする。


スポーツゲームにトレーディングカードの要素を加えた「My TEAM」


最初にプレイしたのはMy TEAMである。説明には「過去から現代まで、お気に入りNBA選手をすべて集めてチームを作りましょう」とある。最強チームではなく、お気に入りの選手を集めてチームを作るという趣旨が素敵だ。贔屓のメンフィス・グリズリーズの選手を中心に、90年代のアトランタ・ホークスや2000年代のサクラメント・キングスといった、過去に応援していたチームの選手を混ぜて自分好みのロスターを完成させよう……そんなことを夢想しながらゲームをスタートする。

しかし、開始早々思っていたようなゲームではないことが判明する。ゲームを始めるに当たってスターターパックなるものを選択するのだが、選べるのがデリック・ローズ、トレイシー・マグレディ、ビンス・カーター、ダーク・ノビツキー、アキーム・オラジュワンの5人を模したパック。意味がよくわからなかった私は、適当にローズを選ぶ。すると、トレーディングカードの要領でスターターパックが開封され、デリック・ローズとその他の選手で初期ロスターが埋められた。


試合をプレイしない唯一のモード「My GM」


次に、My LEAGUEの中にあるMy GMをプレイしてみた。このモードでは好きなチームのGMになり、シーズン中に課されたタスクをクリアしながら強いチームを作っていく。GMとしての仕事の他に、スポンサーとの契約交渉なども任されるようだ。チームを選ぶと、次にオーナーの性格をシャッフルで決めることができる。利益重視なのか、それとも勝利重視なのか。介入したがるタイプか、我慢強いタイプかといった具合だ。オーナーとヘッドコーチの板挟みになるのが辛そうなので、私は介入レベルが低い設定を選んでみた。

ゲームが始まり、まずタスクを確認して驚いた。「次のドラフトで1巡目指名権を2回獲得すること」と「39試合以上負けないこと」というタスクがオーナーから課されている。口は出さない代わりに要求の多いオーナーのようだ。ただし、指名権は最重要タスクに分類されているが、試合数は任意タスクに分類されており、それぞれのタスクに優先順位があることがわかる。私が選んだグリズリーズでは、ジャ・モラントとジャレン・ジャクソンJr.が柱である。他の人材で指名権を取ってくるのは至難の業だが、とりあえずヨナス・バランチュナス、ジャスティス・ウィンズロウ、カイル・アンダーソンをトレード・ブロックに入れて様子を見ることにした。


友人とビデオ通話しながらワイワイやるのが楽しいオンライン対戦


最後に、ポッドキャスト『Mark Tonight NTR』を一緒にやっている仲間とオンラインで対戦してみた。最初の相手は番組最年少のKazuma君。彼は私と同じくグリズリーズファンなのだが、グリズリーズは譲ってもらい戦力に差の無さそうなワシントン・ウィザーズを使用してもらった。しかし、試合開始早々そもそも戦力が均衡していないことに気づく。現実世界と違い、ゲーム上ではジョン・ウォールが怪我をしていないのだ。ウォールに切り裂かれ、ブラッドリー・ビールに3ポイントを、八村塁にアリウープを簡単に決められる。唯一我がグリズリーズではバランチュナスがペイントで頑張ってくれたが、47対69で大敗となった。


2週にわたり、15年間ゲーム機に触っていなかった男による『NBA 2K20』のレビューをお届けしたが、いかがだっただろうか。先週紹介したMy CAREERと、今週紹介したMy GMはゲーム初心者でも安心して楽しむことができる。慣れてきたらMy CAREERで稼いだポイント(VC)を使ってMy TEAMに挑戦するのも一興である。My TEAMは他のモードより若干ハードルが高いが、オンライン対戦機能があるのがいい。ここで鍛えれば私もいつかはKazuma君にリベンジできるかも知れない。

私と同じくゲーム機から遠ざかっていた人や、ゲームに触れたことがない人に向けて書いたが、実は先週数人の知人がコラムに触発されてPS4を買ったとメッセージをくれた。素人ゲーマー仲間が増えるのは嬉しい限りである。迷っているそこの貴方も是非ご検討を。いつかオンラインで対戦する日が来るのをお待ちしています。


大柴壮平:ロングインタビュー中心のバスケ本シリーズ『ダブドリ』の編集長。『ダブドリ』にアリーナ周りのディープスポットを探すコラム『ダブドリ探検隊』を連載する他、『スポーツナビ』や『FLY MAGAZINE』でも執筆している。YouTube『Basketball Diner』、ポッドキャスト『Mark Tonight NTR』に出演中。



私の初期ロスターには誰もお目当ての選手がいなかったので、ここからロスターの総入れ替えをするのが1つ目の目標となった。ところが、これが容易ではない。複雑なので未経験者用に単純化して説明する。まずは手元のロスターでゲームを行ない、ポイントを獲得する。そのポイントが貯まるとカードのパックと交換できる。パックの中身はランダムなので選手は選べない上に、ジャージーやシューズなども同じパックから出てくるので、5枚入りのパックを買っても5人の選手を獲得できるわけではない。なぜ複雑かというと、ポイントが3種類あるからなのだが、その種類についてはくだくだしいので説明を省く。

好きな選手を集めることが難しいのに加え、このモードでは選手を使える回数に制限がある。使い切るとその選手は契約外となり、使用できなくなってしまうのだ。復活させるには契約のカードが必要だが、これもパックから出てくるのを待つ必要がある。こうした制限と戦いつつ好きなチームを完成させるのは、気が遠くなる話だ。ただ、カード開封で欲しい選手やグッズが出てきたときの喜びは大きい。私もグリズリーズのジャージーを手に入れたときは声が出た。カード開封を強いられる仕様は、もどかしさと快感が同居するM男君向けのシステムである。ちなみに課金すればポイント(VC)を購入可能なので、快感まっしぐらのドSな方はガンガン課金、開封することもできる。



基本的なゲームの進行はGMとしてスタッフや選手と雑談したり、スポンサーと交渉したりしながら日々を過ごすというものだが、1日に行なえるアクションの上限が決まっているので、何を重視するかが腕の見せ所である。私はとりあえずモラント、ジャクソンの2選手と友好関係を保つことにした。目論見通り、私と2選手との信頼度は上がっていく。ただし、気安い関係になった証だろうか、モラントから「もうPGを獲るな」とか「ベテランをロスターに加えて欲しい」といった余計なタスクを増やされてしまった。

試合は自動で結果が決まる。私が難易度をイージーに設定しているためか、マイアミ・ヒート、シカゴ・ブルズ、ブルックリン・ネッツ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、フェニックス・サンズと次々撃破して開幕ダッシュを決めることができた。その他FA市場からタイリーク・エバンスを獲得してモラントの要望を叶えたり、ヘッドフォン・メーカーのBeatsをスポンサーにつけたりと、我ながらなかなかの仕事ぶりである。よくテレビゲームをやっていた子ども時代も一番ハマったのが『信長の野望』だった私にとっては、このモードが一番向いているかも知れない。



続いての相手は、トレーディングカードのコラムでも協力してもらったにゃお君。彼はKazuma君よりやりこんでいると聞いていたが、意外にも私のリードで試合は進んだ。にゃお君によれば「コンピューターとの対戦と対人戦は別物」とのこと。にゃお君の選んだオーランド・マジックにはオールスタークラスのガードがいないこともあり、そのまま終始接戦となったが、最後にコツを掴んだにゃお君がテレンス・ロスを使いこなして逆転。46対49で敗戦した。勝てそうな試合をロスのバカ当たりで落とすのは、現実世界でもありそうで怖い。

にゃお君との接戦に気を良くした私は、再度Kazuma君に挑戦してみた。今度は私が学生時代に応援していた2001-02シーズンのサクラメント・キングスを選択。それに合わせてKazuma君が2000-01シーズンのロサンゼルス・レイカーズを選んだのだが、このチーム選択が命取りとなった。能力値の差がかなり影響するゲームなので、現実世界以上にコービー・ブライアントとシャキール・オニールがアンストッパブルなのだ。さらに初戦では下手なりにペイントエリアで得点できていたのだが、相手にシャックがいるためそれすら封じられてしまった。結果は34対73というインターハイ予選の一回戦のようなスコアに。その昔『ウイニング・イレブン』で友人にボコられ過ぎてゲーム自体が嫌いになった苦い過去を思い出した。








(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.



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