静かなる“優勝請負人”、カワイ・レナード【シーズン再開ガイド】
NBA Rakuten / 2020年7月23日 15時0分
現地7月30日から再開するNBAのシーズンで注目すべき選手を紹介!
今季最もリーグにインパクトを与えた移籍は、昨年7月に発表されたカワイ・レナードのロサンゼルス・クリッパーズ加入だろう。レナードは昨季、所属していたトロント・ラプターズを、移籍1年目ながらエースとしてフランチャイズ初のNBAチャンピオンに導き、東西両カンファレンスでファイナルMVPを受賞したNBA史上初の選手となった。そして、その歓喜の約1か月後にフリーエージェントとなり、バスケットボール界の注目を集めるなか、レナードは地元カリフォルニア州のクリッパーズへの移籍を決断した。
懸念されたコンディションは万全。「この時のために準備をしてきた」
1969年にファイナルMVPが制定されて以降、受賞者が翌シーズンに移籍するのは史上初めてのこと。クリッパーズはレナードの入団に伴い、オクラホマシティ・サンダーからトレードでリーグ屈指の2ウェイプレイヤー(攻守両面で優れた選手)として鳴らすポール・ジョージを獲得。一気に優勝候補へとその名を挙げた。
いざシーズンが開幕すると、ジョージが22試合に欠場するなど、シーズン中断前はなかなかベストメンバーで戦えていなかったクリッパーズだったが、そんな状況でもレナードは抜群の存在感を放っていた。ロードマネージメント(疲労管理法)を採用しているため出場こそ51試合に留まったが、コート上では平均得点(26.9得点)とアシスト(5.0本)で自己最高の数字をマーク。特に30得点以上を記録した試合では17勝3敗と圧巻の戦績を残すなど、大黒柱としてウェスタン・カンファレンス2位(44勝20敗)につけるクリッパーズを牽引した。
再開シーズンでは、レナードが過密日程をこなすことができるかがポイントとなるが、中断期間中、共にワークアウトを行った同僚パトリック・ベバリーが「彼の練習は今までに見たことがないレベルだった」と賞賛するなど、コンディションは上々のようだ。本人も「調子はいいよ。この時(シーズン再開)のために準備をしてきた」と自信を見せており、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)も、起用法について「制限はない」とレナードに期待を寄せている。
“優勝請負人”の使命を果たせるか
クリッパーズの歴史を振り返ると、カンファレンス準決勝がこれまでの最高戦績だった。クリス・ポールとブレイク・グリフィンのコンビを軸に、次々と繰り出す豪快なダンクでファンを魅了した2011〜17年の“ロブ・シティ”時代においても、その壁を乗り越えることはできなかった。しかし、レナード、ジョージ、ベバリー、ルー・ウィリアムズ、モントレズ・ハレル、マーカス・モリスらを揃えたリーグ屈指の戦力を有する今季のチームに期待されるのは、フランチャイズ悲願のリーグ優勝だ。そしてこの目標を達成する上で、レナードに懸かる期待は人一倍大きい。
昨季のプレイオフでレナードは、全24試合に出場して平均30.5得点、9.1リバウンド、3.9アシストと、レギュラーシーズンからさらにレベルアップさせたプレイを披露。フィラデルフィア・76ersとのカンファレンス準決勝第7戦で決めたブザービーターや、ポストシーズン史上歴代3位となる合計732得点を記録した昨プレイオフでの歴史的なパフォーマンスを再現できれば、クリッパーズがリーグの頂点に立つことも一層現実味を帯びてくるだろう。
仮にクリッパーズが優勝を果たし、レナードがファイナルMVPに輝くようであれば、3つの異なるチームでファイナルMVPを受賞した史上初の選手となる。果たして“優勝請負人”としての責務を背負うレナードは、昨年大暴れしたファイナルの舞台へと舞い戻り、再びその名を歴史に刻むことはできるのだろうか。
(C)2020 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.
この記事に関連するニュース
-
バックスが初戦快勝、セルティックスやサンダーも勝利
AFPBB News / 2024年4月22日 16時57分
-
【無料配信】ウェスト首位のサンダー、勢いそのままにプレイオフで快進撃なるか【4/22(月)午前10時30分ペリカンズ対サンダー】
NBA Rakuten / 2024年4月21日 11時30分
-
サンズOBジャマール・クロフォードがケビン・デュラントに優勝期待「自分のレガシーを変えられるはず」
NBA Rakuten / 2024年4月20日 10時20分
-
「アベンジャーズすぎる」レブロンやカリーも選出 バスケ・アメリカのパリ五輪代表12人発表
日テレNEWS NNN / 2024年4月18日 17時0分
-
ポール・ジョージのクリッパーズ再契約決定はまだ先? 米記者指摘「両者には隔たりがあるようだ」
NBA Rakuten / 2024年3月30日 10時20分
ランキング
-
1大谷翔平がMLB日本人通算HR記録を更新 それでも超えられない「ゴジラ松井」という高い壁
NEWSポストセブン / 2024年4月23日 17時30分
-
2《次々と明らかになる水原一平容疑者の過去》日本ハム通訳時代には「大麻所持の前科」を抹消 勤め先の日本酒輸入会社で起きた「不当解雇訴訟」の真相
NEWSポストセブン / 2024年4月23日 10時59分
-
3ハマスタで“湘南乃風の悪夢”再び 延長12回途中に開催リミット時刻超え…石井竜也のライブが中止に
スポニチアネックス / 2024年4月23日 21時51分
-
4最新データで発覚…大谷翔平176号は「誰も動いてない」 明かされた驚愕の「30/30」
Full-Count / 2024年4月23日 17時3分
-
5日本ハム 昨年8月以来の5連勝!71年ぶり快挙は逃すも延長12回に上川畑が決勝打
スポニチアネックス / 2024年4月23日 22時1分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください