「テラスハウス」からCDリリース相次ぐ なぜ今ミュージシャンの登竜門に?

リアルサウンド / 2014年2月18日 17時44分

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 昨今、リアリティー・ショーをきっかけに、芸能界デビューしたり、人気を伸ばしたりする人が増えてきた。その代表的番組が、現在フジテレビ系で放送中の『テラスハウス』だ。

(参考:『テラスハウス』の問題児まいまい 新曲「I am」で“ヤな女”評を払拭できるか?)

 2012年10月にスタートした『テラスハウス』は、毎週月曜日23時から放送されている人気番組。俳優志望やグラビアアイドル、写真家など多種多様な6人の若者が海辺のシェアハウスで共同生活を送る様子を追ったドキュメンタリーテイストの番組だ。夢を追いかける若者の姿や、一つ屋根の下で繰り広げられる恋愛模様が若い女性を中心に話題となり、現在では幅広い層から支持される人気コンテンツとなっている。

 ここ最近でも、卒業メンバーである”りなてぃ”こと住岡莉奈が、2月26日にシングル『言葉にしたいんだ』をリリースするほか、現メンバーである”まいまい”ことchayが、洋服の青山が手掛けるレディースブランド「n line by nozomi」の、「フレッシャーズ先輩と新人」編のCMに出演、自身が手掛ける楽曲「once again」(仮題)がCMソングとして起用されることが決定している。”洋さん”こと今井洋介は、同番組内で、自分の思いを伝えるために作った曲「手をつなごう」を元にした楽曲である『もう一度、手をつなごう』を、3月12日にリリースすることが発表された。

 今や音楽業界の、新人登竜門のようなものになりつつある同番組。実はこの手法は珍しいものではない。海外にはこのような、リアリティー・ショー形式の番組から、数々のスターが輩出されている。

 現在海外で人気を博している、リアリティー・ショーの代表的なスタイルとして、まずひとつは、素人の視聴者が出演し、トレーニングやオーディションを経て歌手やモデルを目指していく「勝ち抜き型スター育成番組」が挙げられる。ケリー・クラクソンやキャリー・アンダーウッド、クリス・ドートリーなどを輩出した『アメリカン・アイドル』や、ウィル・ヤングやギャレス・ゲイツを見出した『ポップアイドル』などがその典型。テレビ東京で放送されていた『ASAYAN』もそのフォーマットと同系統のリアリティー・ショーだ。

 もうひとつは、既に売れっ子である有名人が出演し、スターの生活を覗き見するタイプの番組。敏腕弁護士の父を持つモデル3姉妹の生活に密着し、カニエ・ウェストの恋人であるキム・カーダシアンを一躍有名にした、アメリカの『Keeping Up with the Kardashians』や、ロンドンでも最も立地が高く、おしゃれな街、チェルシーに住む、リッチな若者達の生活や男女関係を追うリアリティー番組で、プロフェッサー・グリーンの恋人であるミリー・マッキントッシュや、ワン・ダイレクションのナイル・ホーランと交際を噂されているルイーズ・トンプソンを輩出した、イギリスの『Made in Chelsea』などがその代表である。

 テラスハウスでは、この2つのパターンを踏襲したうえ、元メンバーや現メンバー全員が、SNSを巧みに駆使することで、番組以外の部分まで視聴者に公開し、その人間性を知ってもらうという、新しい試みもなされている。今後日本においてもリアリティー・ショーが欧米同様根付いていけば、『テラスハウス』のような番組も増えていき、ミュージシャンを輩出する場のひとつとして、音楽業界での存在感も高まっていくはずだ。現在、海外では、様々なパターンのリアリティー・ショーが放映されており、音楽に限らず、各業界にスターを輩出し続けている。そういった視点から同番組を見てみると、また新しい楽しみ方が出来るかもしれない。(リアルサウンド編集部)

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