北朝鮮・金正恩委員長、4回目の「中国詣で」、「習近平主席にしがみついても非核化以外に方法ない」と韓国紙

Record China / 2019年1月11日 20時40分

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北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が中国を訪問し、習近平国家主席と会談した。金委員長の「中国詣で」は4回目。韓国紙は「いくら習主席にしがみついても、非核化以外に方法はない」と突き放している。写真は中朝国境。

北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が7日から10日の日程で中国を訪問し、習近平国家主席と会談した。金委員長の「中国詣で」は昨年3月以来4回目。2回目の米朝首脳会談を控え、改めて後ろ盾を求めたとみられるが、韓国紙は「いくら習主席にしがみついても、非核化以外に方法はない」と突き放している。

中国国営新華社通信によると、8日に北京で開かれた中朝首脳会談で、金委員長は朝鮮半島の非核化を目指す立場を堅持した上で対話と交渉を通じて核問題を解決すると表明。調整が進められている2回目の米朝首脳会談に関し、「国際社会が歓迎する成果を得るために努力する」と強調した。これに対し、習主席は「2回目の朝米首脳会談が行われ、成果を挙げることを支持する」「朝米が歩み寄ることを希望する」などと応じたという。

昨年中の3回に続く金委員長の4回目の訪中について、韓国・東亜日報は社説で「これ見よがしに中国との連帯を誇示する親中外交を選択したのだ」と指摘。「長年の血盟という中国から関係を堅固にし、これをテコにして対南、対米外交に乗り出すという策略だろう」「特に貿易戦争の解決に向けた米中交渉が行われている中、中国を訪問して中国の北朝鮮に対する役割を浮かび上がらせ、米国に対して関心を促す効果を狙った」と分析した。

さらに「米朝間で対話が停滞した状態で、双方が制裁緩和と実質的な非核化履行を要求し、合意点を見いだせずにいる。金委員長はいわゆる『新しい道』を強調し、制裁緩和のような相応の措置がなければ非核化から離脱し得るという警告も投じた。今度は中国をバックに別の道を選択できると米国に迫っているのだ」とも言及した。

こうした北朝鮮の思惑について、同紙は「金委員長は『平和体制に向けた多国間交渉』を推進するとし、中国の介入まで誘導している」と説明。「貿易戦争の火消しに忙しい中国が積極的に取り組むはずもないが、これでは米国と国際社会の北朝鮮に対する懐疑論をあおるだけだ。いくら習氏にしがみついても、非核化のほかに方法がないということを金委員長ははっきりと認識しなければならない」と主張した。

一方、中央日報は社説で「北朝鮮としては自分の後ろに中国がいるということ誇示することによって交渉力を高めようとしているのが明らかだ。トランプ行政府と貿易戦争をしている中国も、いざという時には北朝鮮カードを使えるところを見せることができるので不都合なことはない」と解説。「米朝首脳会談を控えて金委員長と習主席が会うことは共通利益が十分にあるということだ」と論じた。

その上で「中国も北核カードを別のところに悪用しようとしてはいけない。米中間の激烈な貿易戦争は小康状態に入った。始まったばかりの対米交渉で、北朝鮮、さらには北核問題を利用しようとすれば、これは中国が公言してきた『責任ある大国』ではない」とクギを刺している。(編集/日向)

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