初の米朝首脳会談から1年、「南北だけで問題解決できない」、文在寅政権を突き放す韓国各紙

Record China / 2019年6月15日 12時20分

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シンガポールで初めての米朝首脳会談が開かれたから12日で1年が経過した。2月の2回目の首脳会談は決裂。韓国各紙は南北首脳会談に固執する文在寅政権を「南北だけでは問題解決できない」などと突き放している。資料写真。

昨年6月、シンガポールで初めての米朝首脳会談が開かれてから12日で1年が経過した。2月にベトナム・ハノイで行われた2回目の首脳会談は決裂。北朝鮮の非核化は振り出しに戻った。韓国各紙は南北首脳会談を突破口にと固執する在寅政権を「南北だけでは問題解決できない」などと突き放している。

朝鮮日報は歴史的な会談から1年を振り返った記事で「北朝鮮の非核化問題は解決の糸口も見いだせず、韓米間の解決すべき懸案は次第に増えている」と強調。「韓国政府は依然として南北首脳会談など北朝鮮との対話再開を突破口として認識している。逆に米国は対話の扉は開けておきつつも『FFVD(最終的かつ完全に検証された非核化)』前に北朝鮮制裁を緩和することはないという原則を固く守っている」と説明した。

さらに「米中対立で非核化交渉の場そのものが揺らぎかねないという懸念も浮上している。これまで北朝鮮非核化問題をめぐり、ある程度国際社会と歩調を合わせてきた中国が背を向けてしまいかねない」と指摘。韓東大学の朴元坤・教授の「米中対立で進展がない場合、中国は制裁の“裏口”を開けてやり、北朝鮮の肩を持つ可能性がある。米国も北朝鮮問題を『てこ』にして韓国に『はっきり米国の側に立て』と要求するだろう」との見方を紹介した。

文政権がこだわる南北首脳会談について同紙は「北朝鮮は対話の要請に反応を示していない」と指摘。韓国外務省の元関係者は「北朝鮮に求愛の姿勢を見せるのは、自ら交渉力を落とす行為」と語ったという。

東亜日報は「南北だけの外交では覇権競争の波は越えられない」との記事を掲載。「今や時間は北朝鮮の側でも米側でもない。経済破綻と食糧難はますます金正恩政権の首を絞めている。米国に向かって『新しい計算方法を持ってこい』といら立ちも表わしている。トランプ米大統領も来年11月の大統領選まで北朝鮮核問題の不確実性を抱えていくには負担が大きいため、ただ放置することはないだろうが、南北関係を前面に出した構想だけで米朝対話を促進することができるのかは疑問だ」と論じた。

その上で「韓国外交は米中間の覇権競争の中、戦略的選択を強要される状況にある。北朝鮮の核問題は米国の対外政策の優先順位から押し出され、韓(朝鮮)半島は求心力よりも遠心力に引きずられるほかない状況だ」と解説。「韓国が北朝鮮にだけ見解を固定し、周辺国の外交に目を閉じては孤立するほかない。覇権競争は新たな世界秩序、新たな北東アジア秩序を強いる。そのような状況では南北だけではいかなる問題も解決できないだろう」と訴えた。(編集/日向)

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