2018年に中国で開かれたマラソン大会は1日平均4.3大会、マラソンが大ブーム―中国メディア

Record China / 2019年3月31日 9時0分

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中国では近年、マラソン産業が急成長し、2018年にはマラソン大会が1日平均4.3大会開催された。写真は北京マラソン。

中国では近年、マラソン産業が急成長し、2018年にはマラソン大会が1日平均4.3大会開催された。しかし、マラソンブームが過熱するにつれて、マナー違反行為が続出するなど、課題も山積みだ。工人日報が伝えた。

■大会開催数が年々増加

3月11日、中国陸上協会が発表した「2018中国マラソン年度主報告」によると、2018年末の時点で、中国で開催されたマラソンや関連の大規模スポーツ大会(800人以上参加のロード・ランニング、300人以上参加のクロスカントリー)は合わせて1581大会と、2017年の1102大会から479大会も増えた(43.46%増)。参加者数は延べ583万人で、2017年の498万人から85万人増えた(17.07%増)。

北京や上海、広州などの一線都市の「マラソン大会」は申込者が殺到し、エントリーするのも難しい状態で、大会開催地は次第に中・小都市へと移っている。統計によると、2015年、中国でマラソン大会が開催された都市は79都市だったものの、2016年には133都市に、2017年には234都市に増えて、2018年には285の地級市(省と県の中間にある行政単位)で開催された。中国全土の地級市85%をカバーしていることになる。

マラソン大会が開催されると、飲食や観光、交通、小売りなどの関連産業もそれに伴って発展する。報告によると、2018年、中国のマラソン関連の消費額は計178億元(約2848億円)、マラソン大会開催による経済効果は288億元(約4608億円)で、総生産額は前年比7%増の746億元(約1兆1936億円)に達した。

■産業チェーン全体が成長の道を「走り出す」

中国では、マラソンがネットで絶大な人気を誇るスポーツとなり、ランナーは増加の一途をたどっている。そして、微信(WeChat)や微博(ウェイボー)などのSNSのマラソン関連の書き込みや投稿も人気を集め、健康的な身体作りや生活の質向上の代名詞ともなっている。

中国の国民1人当たりの国内総生産(GDP)が5000ドルを超えた2011年は「中国のマラソンブーム元年」と呼ばれている。同年、中国陸上協会が開催に関与したマラソン大会及び関連のロード・ランニング大会は22大会だった。そして、中国のマラソンは同年から発展の兆しを見せた。

開催される大会が増えると、ランナーも増え、その質も向上が見られた。2018年の北京でのマラソン大会を例にすると、応募者数が初めて11万人の大台を突破し、定員3万人の大会に11万1793人が応募して、倍率が最も高い大会となった。

またマラソンブームにより、広告やウェア、ウェアラブルデバイス、不動産、金融、医療など関連市場も拡大の一途をたどり、マラソン産業チェーン全体を成長させている。

廈門(アモイ)を例にすると、2018年、「廈門国際マラソン」を開始したことによる直接的な経済効果は1億1600万元(約18億5600万円)で、経済効果は1億7500万元(約28億円)、総合経済効果は2億9100万元(約46億5600万円)に至った。大会開催当日の観戦者数は2万人を超え、大会に参加した外国人ランナーと廈門以外から来たランナーは、宿泊や飲食などの分野に2700万元(約4億3200万円)の收入をもたらした。

■急速な発展の陰で課題も山積み

マラソン大会の開催のハードルは低いように見えるかもしれないが、実際には開催都市の交通機関の運行、医療・救急、市民の寛容度などが試される機会となる。実際には、各地のマラソン大会は、それら分野のウィークポイントをさらけ出す結果にもなっており、特に、医療関係者の不足やマラソン関連の医療訓練プログラムの不足が露呈するケースが多い。

また、マラソンに参加する人は増加の一途をたどっているものの、マラソン大会の主催者がその収支バランスを取るのは難しく、黒字となっている大会はさらに少ない。

その他、各方面が利益を得るため、中国では積極的にマラソン大会が開催されるようになっている一方で、ドーピングや替え玉、近道などの不正行為も続出しているほか、トップ争いをしていた中国人女性ランナーに、観戦者が中国国旗を無理やり手渡すという迷惑行為が生じるなど、ルールを守るという意識に欠けたランナーや主催者がマラソンというスポーツやその文化に泥を塗るような行為も見られる。

中国陸上協会「2018中国マラソン年度主報告」は、マラソンの発展を強調すると同時に、直面している問題や課題にも目を向けている。同協会は今年、大会管理、風紀、国際イベント、運営会社管理、倶楽部管理など6種類の管理文書をまとめるほか、マラソン大会運営ガイド、大会参加ガイドなどを発表する計画だ。同業界では、マラソン大会開催が規範化され、健全に発展することを望む声が高まっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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