中国の「新国産品」が流行を牽引する新しいトレンドに―中国メディア

Record China / 2019年6月3日 6時0分

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中国の国産品といえば、「品質はまずまずだがデザインが古くさくて、値段が安いもの」と思っていないだろうか。

中国の国産品といえば、「品質はまずまずだがデザインが古くさくて、値段が安いもの」と思っていないだろうか。今は違う。政策の後押し、科学技術の発展、新しい消費の台頭などを受けて、ますます多くの国産品が主体的にモデル転換とバージョンアップをはかり、市場のニーズとのマッチングを試み、中国内外で消費者に認知されるようになった。国産品ブランドの多くがこれまでの印象を打ち破り、まったく新しいイメージで登場し、人気を集め、歓迎され、流行を牽引する新しいトレンドになった。人民日報海外版が伝えた。

■老舗が「ネット人気者」に

浙江省杭州市出身の孫輝さんはスニーカーのコレクターで、毎年数万元をスニーカーに使う。「これまでは主に海外有名ブランドの限定モデル、スペシャルエディション、プレイヤーエディションに注目してきた。だがこの前手に入れたのは『李寧悟道』だ。デザインや理念が独特で、中国人ならではの『自ら省み、自ら悟り、自ら創る』精神が込められていると同時に、西洋のモダンなシルエットも兼ね備えて、これまでの国産スニーカーとはかなり違っており、とても気に入っている」という。

世界のファッション界に初めて登場した「李寧悟道」シリーズのファッショナブルなコレクションは、市場に投入されるやいなや完売した。発売元のスポーツ用品メーカー李寧有限公司はブランドイメージの再構築に力を入れ、国際的イメージの「流行ブランド」に変身した。決算によれば、2018年のブランド事業営業額は前年比300%の成長を達成したという。

業界関係者によると、デジタル経済の時代にあって、消費者は中国で創造され、中国で革新を遂げた製品を「新国産品」と呼ぶことが多い。先日3回目を迎えた「中国ブランドデー」(5月10日)では、天猫(Tmall)、京東、蘇寧などのEC大手が「新国産品」をめぐって相次いで事業展開を行った。例えば、阿里巴巴(アリババ)は「新国産品」計画を発表し、全国の産業クラスター1000カ所の全面的デジタル化バージョンアップを支援することにした。具体的には、年商10億元以上の国産ブランドを200ブランド生み出し、老舗200社を年商1億元以上になるように支援し、年商500万元のクリエイティビティーに特色がある淘宝(タオバオ)業者20万社を全面的な支援を行う。また、天猫国際(Tmallグローバル)、Lazada、全球速売通も国産品企業70万社の海外進出を支援する、などだ。

京東が発表した「『新国産品』消費トレンド報告」によると、ECプラットフォームが「新国産品」の発展建設で果たす推進的役割は、主に地方ブランドの全国進出、中国ブランドの海外進出、老舗ブランドの「ネット人気者」への変身というところに帰結しているという。

ECが「新国産品」市場の事業展開を積極的に進めるのは、消費が中国の経済成長を牽引する一番目の原動力だからであり、「新国産品」の売れ行きが好調で、収益力が高いからでもある。国家統計局がまとめた最新のデータによると、19年第1四半期には、最終消費支出の経済成長への寄与度は65.1%だった。18年には中国のオンライン小売額が9兆元を突破し、このうち実物商品の小売額は7兆元に達して、社会消費財小売総額の成長への寄与度は45.2%に達した。国産品ブランドの売り上げは安定した増加傾向を保った。

■「中国製造」から高品質の「中国質造」へ

実際、ますます多くの老舗国産品ブランドがECプラットフォームを利用してコアの転換を果たし、科学技術のウェイトやファッション性が向上を続けている。今年3月8日の「天猫女王節」キャンペーン期間に、成長率が最も大きかった国産品はスマート機器だった。たとえば多機能グリル鍋は前年の約40倍になり、おやつメーカーも10倍になった。野菜・果物洗浄機は同328%増加し、食洗機は同339%増加した。乳幼児のいる家庭向けの「小吉」ブランドのミニ洗濯機は5分で600台を売り上げ、洗濯機類で一番売れた人気製品になった。

こうした事例からわかるのは、国産品ブランドが開放的な態度でインターネットを受け入れ、データを通じて消費者の新たなニーズを読み取るようになるにつれて、ますます多様化し、スマート化しているということ。また「アイデア+品質」戦略で大勢の若い消費者を獲得したということだ。

阿里研究院が発表した「新国産品の大きな未来——2019年中国消費ブランド発展報告」によると、アリババプラットフォームでは、18年に「新国産品」関連のキーワードの検索件数が126億件に達した。多くの老舗が天猫で「若返り」を果たし、95後(1995年から1999年生まれ)のファンの割合が国際的ビッグブランドを超えた。別のデータでは、18年の淘宝の消費者の無形文化遺産や老舗商品の1人あたり平均購入点数は2点を超え、このうち80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)が70%以上を占めたという。

多くの新興国産品ブランドもこうした傾向をよく見据えて、消費者のニーズとのマッチングをはかっている。たとえば上海小吉インターネット科技有限公司のエンジニアたちが天猫のビッグデータを活用し、レトロタイプ冷蔵庫の口コミを見たところ、ユーザーの約6%が化粧品の保存に利用していることがわかった。そこで新たに設計を行い、化粧品専用の冷蔵庫が誕生した。昨年の天猫「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)では、開始10分で完売したという。

■「新国産品」の重点は供給側

国産品ブランドのモデル転換・バージョンアップについて、北京科技大学管理学院経済貿易学部の何維達学部長は、「今のような時代背景の下、国産ブランドは中国の消費者の日々ますます増大する素晴らしい生活への多様なニーズに全力で対応し、従来の製品はモデル転換・バージョンアップをはかり、ハイテク製品は技術を制し、ひいては国の競争力の重要な構成要素にならなくてはいけない」と指摘した。

何氏は続けて、「『新国産品』をしっかり手がけるには、まず企業が革新を進め、製品の品質を保証する必要があり、これを基礎としてさらに製品の技術のウェイトを高め、産業チェーンへの延伸をはかることだ。監督管理機関は企業に対する監督を強化して、製品の品質を保証しなければならない。多方面が協力してこそ、『新国産品』という看板をしっかり掲げることができ、中国ブランドのストリーを紡いでいくことができる」と述べた。

これと同時に、「新国産品」の成長の重要プラットフォームであるECプラットフォームは、「新製造」の概念を業者の設計、製造、供給チェーンの管理の各プロセスに落とし込み、「新小売」の概念を情報発信、営業、販売、販売後の各段階に浸透させ、ビッグデータを用いた供給チェーンのバージョンアップを行って、営業販売シーンで産業のギアチェンジとバージョンアップを支援した。

商務部電子商務・情報化司の蔡裕東副司長はアリババの新国産品計画発表会で、「ブランドは国と企業が経済グローバル化に参加する際の重要なリソースだ。現在、中国の一人あたり平均国内総生産(GDP)は9千ドル(1ドルは約109.3円)を超え、中国の独自ブランドはこれから大ブレイクの時期を迎える。アリババをはじめとするプラットフォームは中国製造(メイド・イン・チャイナ)から中国創造(クリエイト・イン・チャイナ)への転換、中国速度(中国スピード)から中国質量(中国品質)への転換、中国製品から中国ブランドへの転換を促進していくだろう」と展望を述べた。

国産品が自ら強くなる時、未来は相当期待できるものになる。何氏は、「中国のより自信に満ちた世代の消費者が発展しつつあり、若い人は品質と個性を追求して、『新国産品』のコア競争力維持の推進力になっている。『新国産品』の新しさの根本は、供給側の革新とバージョンアップにある。未来には、政策の後押し、科学技術の発展、新消費の勃興発展に後押しされて、『中国創造』と『中国質造』(高品質の中国製造)がより大きな舞台でその役割を演じることになるだろう」と予想した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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