人民元相場なぜ「1ドル7元台」?先行きは?―中国メディア

Record China / 2019年8月6日 19時20分

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5日、中国人民銀行(中央銀行)関係部門の責任者は人民元相場について、記者からの質問に答えた。写真は人民元と米ドル。

5日、中国人民銀行(中央銀行)関係部門の責任者は人民元相場について、記者からの質問に答えた。

【記者】人民元相場が「1ドル7元台」(1ドルは約106.2円、1元は約15.1円)になったのはなぜか。

【責任者】一国主義と保護貿易主義的な措置及び中国に対する追加関税の予測などの影響により、5日の人民元の対米ドルレートは低下して、7元を突破したが、人民元はバスケット構成通貨に対しては安定と強さを維持している。これは市場の需給と国際為替市場の変動を反映したものだ。

中国が実施しているのは市場の需給を基礎とし、バスケット通貨を参考にして調節を行う、管理された変動相場制度だ。市場の需給は相場が形成される中で決定的な役割を果たし、人民元相場の変動はこのメカニズムによって決まり、これは変動相場制には必ずあることだ。グローバル市場という角度から眺めると、通貨を交換する価格として、相場が変動するのは当たり前のことであり、変動があるからこそ、価格メカニズムが資源配置と自動調節の役割を発揮することが可能になる。過去20年間の人民元相場の変化を振り返れば、人民元の対ドルレートは8元台だったときもあれば、7元台だったときも、6元台だったときもあり、現在はまた7元台に戻った。説明しなければならないのは、人民元相場が「1ドル7元台」という、この「7」は年齢のように、過ぎ去って戻ってこないものではなく、堤防のように、決壊して水が大量に流れ出すと一気に千里の遠くまで広がるというものでもないことだ。「7」はダムの水位のようなもので、洪水期には高くなり、渇水期になると低くなり、上昇も低下も正常なことだ。

最近、人民元の対ドルレートは低下したが、歴史的にみれば、人民元は全体としては値上がり傾向にある。過去20年間に国際決済銀行(BIS)が算出した人民元の名目実効為替レートと実質実効為替レートはいずれも30%前後値上がりし、人民元の対米ドルレートは20%値上がりし、人民元は国際主要通貨の中で最も強い通貨だった。今年に入ってからは、人民元は国際通貨システムの中で引き続き安定した地位を保ち、バスケット構成通貨に対して強く、中国外貨取引センターのCFETS人民元為替レート指数は0.3%上昇した。2019年始めから8月2日までで人民元の対米ドルレート基準値は0.53%の低下となり、同期の韓国ウォン、アルゼンチンペソ、トルコリラなど新興市場の通貨の対米ドルレートよりも低下幅は小さく、人民元は新興市場の通貨の中で比較的安定した通貨であり、ユーロ、英ポンドなどの準備通貨よりも強いといえる。

【記者】人民元相場の「1ドル7元台」突入後の先行きはどうなるか。

【責任者】人民元相場の先行きは、長期的には基本面によって決まり、短期的には市場の需給と米ドルの動きも大きな影響を及ぼす。市場化された相場形成メカニズムは価格による需給バランスのレバレッジ調節の役割を発揮する上でプラスになり、マクロ的にみて経済調整と国際収支の「自動安定化」の機能を果たすことになる。中国の製造業は分類品目が整い、産業システムは整備され、輸出部門の競争力は強く、輸入依存度は適切で、人民元相場の変動は中国の国際収支を強く調節する役割を果たし、外貨市場は自らバランスを図る。

マクロ的側面からみると、目下の中国経済は基本面が良好で、経済の構造調整は積極的な成果を上げ、成長は強靱性が高く、マクロ経済でのレバレッジ比率は基本的に安定し、財政状況は安定し、金融リスクは全体としてコントロール可能で、国際収支は安定し、クロスボーダー資本流動がほぼバランスし、外貨準備は充足し、こうしたことがすべて人民元レートにとって根本的な支えとなっている。特に現在、米欧などの発達したエコノミーの金融政策が緩和に向かう背景の下、中国は主要エコノミーの中で唯一、金融政策がこれまでの状態を維持する国であり、人民元建て資産の価格は引き続き低く、安定性は相対的に強く、中国はこれからグローバル資金が集まる「窪地」になるものと期待される。

ここ数年相場の変動に対応する過程で、人民銀は経験と政策ツールを豊富に積み上げてきた。また、今後は革新(イノベーション)を継続し調整のツールボックスを豊富にして、外貨市場に出現する可能性のあるネガティブフィードバックに対し、必要で的確な措置を執り、短期的な投機行為を断固として打ち破り、外貨市場の安定した運営を維持し、市場の予測を安定させる。人民銀行には人民元相場の合理的で均衡が取れた水準における基本的安定を保つ経験があり、信頼感があり、能力がある。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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