韓国・大統領経験者2人の恩赦は「尻すぼみ」に、与党代表提唱も党内から反発高まる

Record China / 2021年1月8日 10時40分

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韓国の政権与党「共に民主党」の李洛淵代表が提唱した獄中の朴槿恵前大統領と李明博元大統領に対する恩赦は早くも尻すぼみになりそうだ。与党内から反発の声が高まったためだ。

韓国の政権与党「共に民主党」の李洛淵代表(前首相)が1日に提唱した獄中の朴槿恵前大統領と李明博元大統領に対する恩赦は、早くも尻すぼみになりそうな雲行きだ。与党内から反発の声が高まったためで、韓国紙は「赦免論はひとまず勢いを失った格好だ」と伝えた。

国政介入事件などで逮捕された朴前大統領収監期間は3年10カ月と歴代最長になった。収賄や横領などの罪に問われた李元大統領も保釈後の自宅での隔離期間1年7カ月を除いても、1年3カ月収監されている。

2人の恩赦について、李代表は1日の聯合ニュースとのインタビューで「国民統合のための大きなかぎになる可能性がある」として、時機を見て文在寅大統領に建議すると明らかにした。李氏は「今年は文大統領が(大統領として)仕事をすることができる事実上最後の年であり、この問題を適切な時期に解決しなければならないのではないかと考えている」と説明。「支持層の賛否を問わず建議しようと思う。今後は党がもう少し積極的な役割を果たさなければならないだろう」と強調した。

これに対し、与党支持者と一部の共に民主党議員をからは強い反発が起きた。公に赦免反対を表明した議員だけで10人を超えた。インターネットの党員掲示板などには「われわれはなぜろうそくを掲げたのか」「李洛淵支持を撤回する」といった批判が集中した

共に民主党は3日、最高委員懇談会を開き、李代表が席上、赦免提案の背景を説明したが、「国民の共通認識と当事者らの反省が重要だ」との点で一致。李代表も記者団から「謝罪が前提でなければ、赦免を提案しないのか」と問われたのに対し、そういう趣旨で回答し、「支持層の賛否に関係なく、赦免を提案する」という当初の立場から後退した。

朝鮮日報によると、李明博、朴槿恵政権の幹部は「与党から赦免の条件として反省と謝罪を求めた場合、李元大統領と朴前大統領は受け入れにくいだろう」と指摘。前政権関係者は「国民統合と言いながら、一方の屈服を要求すれば、赦免の政略性が疑われることになる」と述べた。

今回の事態をめぐり、朝鮮日報は社説で「今後、文大統領が赦免決定を下す可能性もなくはない」としながらも、「数日間の赦免騒動を通じ、熱狂的支持層に振り回されて内部対立する共に民主党の素顔がまざまざと露見した。自身の被害を甘受し、国民統合を考える与党の政治家は数えるほどしかいない。文大統領は熱狂的支持層に迎合し、独善と硬直性をますます高めてきた」と非難。「少数の支持層の顔色ばかり見ていれば、政治の正常化は遠のくことになる」と嘆いた。(編集/日向)

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