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韓国で設置が進む「偽パトカー」が物議、「国民をだますのは問題」との指摘も

Record China / 2021年9月21日 22時20分

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最近韓国では、交通事故予防の目的で、全国各地に次々と「偽パトカー」が設置されているという。写真は韓国のパトカー。

韓国で最近、交通事故予防の目的から全国各地に次々と「偽パトカー」が設置されているという。9月21日、韓国メディア・ハンギョレが報じた。

記事によると、今年の7~8月、韓国道路公社の江原地域本部は江原警察庁と協議の上、江原地域の高速道路6カ所に「偽パトカー」を設置した。これはパトカーの写真が貼られただけの平面的なパネルとは違い、本物のパトカーと見分けがつかないよう3次元(3D)で精巧に作られているのが特徴。プラスチック製の立体模型には本物と同じ配色で色が塗られており、回転警告灯はもちろん、青色で書かれた「POLICE」の文字や黒い車輪までそっくりに再現されている。しかし、運転者から見える位置を考慮して車両の後ろ半分だけしかつくられていないといい、製作費用は1台1000万ウォン(約92万円)だという。

江原道だけでなく、慶尚南道や京畿道でも、ここ数年間に同様の「偽パトカー」が導入されている。慶尚南道の金海中部警察署は、19年に金海市と共同で600万ウォン(約55万円)を費やし公園や路地など3カ所に「偽パトカー」を設置。金海中部警察署は、「通常『偽パトカー』は道路に設置されることが多いが、われわれは犯罪発生率の高い路地や公園などに設置した」と語る。

韓国道路公社の資料によれば、全国の高速道路に設置された「偽パトカー」の数は昨年末の時点で107台に達するといい、国道や県道などに置かれた物も含めると正確な数は把握しきれないとのこと。韓国道路公社の関係者は、「設置後の個別調査は行っていないが、運転者の過失による事故件数と死者数は減少傾向にある」と説明している。

しかし、警察の期待に反し、「偽パトカー」の導入を「近視眼的発想」とする批判の声も上がっているという。浦項市で中学校の校長を務めるパク・チャンウォンさんは、「模型で作られたパトカーや警察官の等身大パネルなどはすべて偽物。国が堂々と国民をだますのは問題だ。韓国社会でうそや犯罪の増加を助長するおそれがあり、多大な社会的費用の負担を招く可能性がある」と指摘。大林大学未来自動車学部のキム・ピルス教授も、「『偽パトカー』を見た運転者が驚いて事故を起こすリスクも高まる。また『偽パトカー』や『偽警察官』の前でだけ急に速度を落とす場合があり、後続車との距離が確保されていないと複数車両による追突事故が発生する危険性もある」と話している。

韓国のネットユーザーからは、「普段から法定速度で安全運転している人なら何の問題もないはずだけど」「だますも何も…気を付ければいいだけでしょ」「『偽物だ、頭を使ったな』と笑うだけだと思う」「ここまでするほど現状がひどいということ」「もっとたくさん作ってください」「監視カメラと偽パトカーを増やして、警察官の人員を削減しよう」など、導入に賛同する声が多く寄せられている。

一方で、「後ろ半分の偽パトカーで1台1000万ウォンはありえない」「1000万ウォンのうち900万ウォンはリベートでは?」など、製作費用を疑問視するコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)

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