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【観察眼】変わりゆく中国の映画市場、努力と革新が進む未来へ

Record China / 2024年8月30日 17時50分

過去数十年、ハリウッド映画はおそらく最もグローバル化に成功した文化コンテンツの一つと言える。トップクラスのビジュアル体験で世界の映画市場をリードしてきた。しかし今日、いろいろなことを知っている観客はより優れた映画鑑賞の体験を求めている。莫大(ばくだい)な制作資本を後ろ盾に頼っても、目先の利益を求めるだけで、芸術作品としてのシナリオや社会的責任、人間性や社会的現象に対する考えや見地が欠ける作品は、観客の心を捕まえず、競争の激しい中国市場で勝ち抜くことはできない。

中国の映画鑑賞者だけではなく、近年、各国の映画市場では、それぞれの特色を持ち、自国の社会現象を反映する映画作品が好成績を見せている。例えば、インドでは映画興行収入上位20位のうち、インド映画はここ10年間で200%も増えた。一方、日本と韓国では、自国映画がより人気を呼んでいる。日本でここ数年人気を博した『ドラえもん』や『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締まり』、劇場版『鬼滅の刃 無限城編』などはいずれも日本のアニメ映画だ。その土地の人々と結び付いて初めて、興行収入を上げることができる。これはむしろ各国で共通の特徴の一つとなっている。今年の夏休みに中国の興行収入1位を獲得した『抓娃娃(Successor)』も、今の中国で非常に注目される教育問題に焦点を当て、国民的コメディー俳優の出演も加わり、中国の観客を大いに満足させた。

とにかく、中国の映画市場は十分に大きく、十分に包摂的である。2023年末時点で、中国全土の映画館の数は1万4000カ所に上り、スクリーンの数は8万6000を上回り、長年世界一に輝いている。ここ数年、数多くの難題を抱える世界の映画市場は低迷期に入り、中国の映画市場もある程度のダメージを受けているが、全体のパフォーマンスは依然として好ましいものだ。国家映画局の統計によると、2023年、中国映画市場の年間興行収入は549億1500万元(約1兆1312億5000万円)に達し、今年5月5日までに、今年の年間興行収入は200億元(約4120億円)を突破した。

現在、ネット文学、ネットドラマ、ネットゲームに代表される中国文化の新しい「三大神器」が注目を浴びており、#ChinaTravel(中国旅行)が海外のSNSで爆発的な人気を博している。これに伴い、ますます多くの外国人が中国を訪れ、東洋美学の魅力や中国文化の風土と人情を肌で体感している。伝承と発展、融合と交流により、中国文化産業ではさまざまな新業態、新モデル、新コンテンツが次々と現れており、文化コンテンツの制作・発信・消費のあり方に大きな影響を及ぼしている。新時代における革新の「器」から伝統文化の「新作」が育まれる一方、中国の映画市場は全世界からの優秀作品を待ち望んでいる。(提供/CRI)

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