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世界の新造船舶の90%を受注、ハイエンド市場開拓を加速する中国の造船業

Record China / 2024年9月24日 12時30分

世界の新造船舶の90%を受注、ハイエンド市場開拓を加速する中国の造船業

中国は現在、世界の「造船工場」へと成長している。

中国は現在、世界の「造船工場」へと成長している。人民網が伝えた。

英国の造船・海運動向分析機関クラークソンズ・リサーチが発表した報告によると、8月の世界の船舶の新造発注数は106隻、標準貨物船換算トン数(CGT)は387万トンだった。うち、中国は全体の90%に当たる95隻(347万CGT)を受注した。

中国の造船業はどれほど好調なのだろうか?まず、一連のデータを見ていこう。

今年1‐7月期、中国が輸出した船舶は前年同期比28.3%増の累計3470隻に達した。その輸出額は前年同期比84.4%増の1736億7900万元(約3兆4736億円)だった。 今年上半期、中国の造船業の3大指標(造船竣工量、新造船舶受注量、手持ち工事量)は前年同期比それぞれ18.4%増、43.9%増、38.6%増だった。また、それらが世界に占める割合はそれぞれ55%、74.7%、58.9%だった。

第2四半期(4-6月)、中国の造船業界の景気動向指数は144ポイントに上昇し、好景気の範囲に突入した。同ポイントが140ポイントを超えるのは2012年以来、約12年ぶりのことだ。

中国の造船業の3大指標は14年連続で世界一をキープしている。また、中国企業7社が昨年、新造受注トップ10に入った。

造船業は新たな上昇期に突入し、市場の需要が急速に高まり、中国の造船企業の受注数が高止まりしている。

世界最大の造船グループの一つである中国船舶集団は上半期の業績説明会で、「現在、受注が殺到していて、2027年末までいっぱいになっており、2028年まで待ってもらう必要のあるケースも生じている」と明かした。

また、ハイエンド化とグリーン化が発展のトレンドとなっている。 取材では、今年に入り、ハイテクが駆使された付加価値の高い船舶が相次いでクライアントに引き渡しされるなど、吉報が続々と届いていることが分かった。

世界最大のRO-RO船「Höegh Borealis」の引き渡しが8月8日、江蘇省南通市で行われた。同船舶は世界最大であるほか、世界で最も環境に優しいRO-RO船でもある。9月9日に広州南沙で進水した「新明珠39号」は中国国産のカーボンファイバー材料で建造された旅客フェリーで、海外の技術の独占状態を打破した。

造船企業の受注状況を見ると、RO-RO船やコンテナ船、LNGタンカーなど、ハイテクが駆使され、付加価値の高い船舶が占める割合が安定して高まっており、上半期におけるグリーンな動力の船舶の新規受注の世界シェアは71.7%に達した。

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