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記者が独断で選ぶ2024年「日本アニメ10選」―シンガポール紙

Record China / 2024年12月28日 22時0分

7位は理不尽な孫の手氏原作の「無職転生ll ~異世界行ったら本気だす~」(後半)だとし、「異世界転生ジャンルの先駆けとも言える『無職転生』は、冴えない男性が自分を見つめ直し、新たな人生を切り開く物語。そのテーマは多くの男性視聴者や読者の共感を呼び起こしている。ハーレム設定については、現代の美意識にそぐわない部分もあるかもしれないが、このアニメは派手さや感情を過剰に煽るような演出ではなく、落ち着いた語り口ながらも視聴者の心に響くような魅力がある。昨年、主人公のルーデウス・グレイラット役の内山夕実さんとシルフィエット役の茅野愛衣さんとへインタビューする機会があり、それ以来、アニメを見る際に親しみが増した。これもこの作品を高く評価した理由の一つだ」と加えた。

6位には古舘春一氏原作の「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」を挙げ、「
オリンピックイヤーにはやはりスポーツアニメ! そして、井上雄彦氏の『スラムダンク』に続く新時代のスポーツアニメとして最もふさわしいのが、古舘氏の『ハイキュー!!』だと思う。テレビアニメ版はシーズンによって完成度に差があったが、今回劇場版に形式変更したことで、映像のクオリティーが大幅に向上し、ストーリーも冗長さがなくなった。映画館で見ている時は胸が熱くなる展開ばかりだった。ただ、映画館でお金を払って見た直後、Netflix(ネットフリックス)で早々に配信が始まったことに少し損した気分になった。それでも、家で何度も繰り返し視聴できる点はありがたい」とした。

5位は雨森たきび氏原作の「負けヒロインが多すぎる!」だとし、「
今年最大のサプライズ作品! ライトノベルを原作とし、A-1 Picturesがアニメ制作した本作は、清新な作画スタイルと、少年少女の繊細な初恋の描写が特に魅力的だ。主人公の温水和彦(ぬくみずかずひこ)は恋愛に鈍感。一方メインヒロインの八奈見杏菜(やなみあんな)は大胆な性格ながら、肝心な場面では曖昧な態度をとることが多い。しかしその曖昧さこそが、物語を続けるための大きなポイントであり、新たなエピソードを展開する余地を生んでいる。また、エンディングテーマが各ヒロインの声優によって歌唱され、それぞれ異なるミュージックビデオが制作されているのも見どころだ。この細やかな演出が本当に好きだった」と述べた。

4位は松本直也氏原作の「怪獣8号」だとし、「現在の日本アニメ界では、暗く残酷な作品が主流となる中、『怪獣8号』のような王道漫画として忠実な作品はますます珍しくなっている。
主人公の日比野カフカ(ひびのカフカ)が『怪獣になる』という設定はフランツ・カフカの中編小説『変身』へのオマージュとも言えそうだ。しかし、作品そのものはカフカ的な暗さを伴わず、極端に異化することもない。むしろ、夢を叶えられなかった中年男性が、幼なじみの亜白ミナ(あしろミナ)と肩を並べて戦える自分になろうと奮闘する姿が描かれていて感動的だ。
さらに、カフカは典型的な『いい人』だが、いい人であるがゆえに多くの試練に直面する。これが物語の大きな魅力となっている」と説明した。

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