チューニングすると愛車の寿命が縮まる、だと!?~カスタムHOW TO~
レスポンス / 2022年12月17日 6時30分
チューニングするとクルマの寿命は縮まるのか?それはイエスであり、ノーでもある。 適切なチューニングならロングライフも可能という事をしっかりと理解してより楽しむためのチューニングを目指そう。
◆ハイパワー化と寿命はトレードオフだが影響のないチューニングも多い
チューニングというとクルマやパーツの寿命は短くなるのか。たしかにレーシングカーはその速さと引き換えに、エンジンブローしたりしている姿を見ることがある。チューニングカーもサーキットで0.1秒を競うショップデモカーなどでは、トラブルに見舞われていることもある。ならば、われわれユーザーのチューニングカーも速さと引き換えに短寿命を覚悟しないといけないのだろうか。答えはほとんどがノー。一部イエスもある。ということ。
まず一般的なマフラー交換やエアクリーナーな交換に関しては寿命にはまず影響はない。むしろ、ターボ車ではマフラーなど排気系パーツを交換して排圧を下げたほうがタービン自体への負荷は減るので寿命が長くなる傾向にあるほど。また、昔は純正マフラー自体が鉄製で錆びてくることがあった。最近ではステンレス化が進んでいるのであまり関係ないが、アフター品のステンレス製やチタン製にしたほうがむしろ長寿命ということもあった。アフターパーツのマフラーだと素材は大丈夫であっても、内部のグラスウールが痩せて音がうるさくなってくることがある。これは構造にもよるのですべてがそうなるわけではないが、音量が上がってしまうこともある。その場合はマフラーメーカーでグラスウールの詰め直しができたり、交換になることもある。いずれにせよ数万kmで寿命というレベルではなく、もっと長いスパンでの話になる。
エアクリーナーもチューニングパーツメーカー製のフィルターや、むき出しエアクリーナーなどにする分にはほとんど影響はない。タイムアタック車両のようなエアクリーナーレスでタービンむき出しとなると、異物を吸う可能性があるので、トラブルを招く可能性は高まる。フィルターを高効率タイプにするなどのチューニングではまず大丈夫だ。
エンジンECUも気になる存在。昔は安全マージンを削り、その分パワーを絞り出すと言われた。しかし、現代のクルマでは排ガス規制や燃費向上のために封印されたパワーを開放しているイメージ。ギリギリ薄くした燃調でブローとは紙一重などということは90年代の最高速アタックまでの話。ブーストアップで最大ブースト圧を純正から20~30%くらい高めただけでは、エンジンやタービンの寿命に影響はまずない。影響があるとすれば大幅なパワーアップだ。かなり大きなターボに交換し、純正比で2倍を超えるようなパワーアップだと若干寿命が短くなるかもしれない。元のエンジンのコンロッドやピストンなどの強度にもよるが、純正比で2倍以上になるとすぐには壊れなくても徐々に疲労が蓄積し、コンロッドが折れるとかそういったトラブルが起きることもある。
そういったパワーアップになると、同時に駆動系への負担アップは免れない。ミッションブローやデフブロー、ドライブシャフトのジョイント部が壊れるなどのトラブルは起きやすくなる。純正比2倍以上のパワーとなると、それら駆動系がフルノーマルのままサーキットをガンガン走り続けて10万kmを迎えるというのは厳しいかもしれない。やはりパワーアップにはそういったトラブル、短寿命化は起きやすい。
サスペンションについては、車高調だからといって寿命が短いかというと微妙。純正サスペンションのように10万kmや20万kmをノートラブルで走りきれるかは厳しい。しかし、数万キロでトラブルが起きることも現在はほぼない。良い状態を保つためには数万キロごとにオーバーホールをするのがオススメで、同時にメタルブッシュなども交換していれば異音がや振動が出ることもまずない。
足まわりで寿命が短くなるとすればアーム類のピロボールだ。純正ではゴムブッシュの部分をピロボール化することで、無駄なアライメント変化が起きずダイレクトなハンドリングが可能になる。そのトレードオフとして金属同士が接触しているピロボールが減っていく。減るとクリアランスが大きくなってガタガタになってきてしまう。
これに関しては性能とトレードオフにある。寿命は使い方にも寄るが数万キロといったところ。少しでも延命するためには、ピロボールのクリアランス部に汚れが入らないようにするのが大切で、ゴム製カバーなどがついていなかったらこまめに洗車して、洗車時に水で汚れを落としてあげる。これだけでも砂利などの異物が噛み込みにくく、ピロボールの延命に繋がるという。
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