猿たちに「愛情ホルモン」オキシトシンをスプレーしたら社交的になった / 人間の医療にも将来使えるかも!?

ロケットニュース24 / 2012年1月15日 10時0分

猿たちに「愛情ホルモン」オキシトシンをスプレーしたら社交的になった / 人間の医療にも将来使えるかも!?

「愛情ホルモン」として知られる物質「オキシトシン」。母子の結びつきにおいて重要な役割を担うとされており、共感を生んだり、他人同士を結び付ける働きをすると考えられている。米デューク大学が猿を使って行った最新の実験でも、オキシトシンは社交性を高める働きをするという結果が示された。

米デューク大学の研究チームは複数の猿を対象に実験を行った。猿の鼻にオキシトシンをスプレーした後、果汁ジュースを見せて、誰がジュースを受け取るかを選択する訓練をした。選択肢は三つ。ジュースを自分のものにする、隣に座っている猿にあげる、誰にもあげない、というもの。三つのうち二つの選択肢を見せて、どちらかを猿に選ばせた。

実験を開始してから30分のうち、つまりオキシトシンが体に吸収されていない段階では、猿は自分のためにジュースをとるか、その選択肢がない場合には誰にもあげないという選択をした。しかし、その後オキシトシンが効き始めると、隣の猿にジュースをあげる傾向が高まったという。

研究チームのリーダーは「オキシトシンを吸収したことで、他の猿に関心が向くようになり、より社交的な選択をとるようになったのかもしれない」とコメントしている。

また、実験中の猿の眼の動きを観察したところ、オキシトシンが効いていると、相手の猿を見つめる時間が通常よりもずっと長くなったそうだ。

「オキシトシンのこうした社交的な行動を促進する働きは自閉症や統合失調症の治療にも使えるかもしれない」と将来的には人間にも活用できる可能性があると研究チームは言う。

まだしばらくは猿を使っての実験・研究を積み重ねる必要がありそうだが、この「愛情ホルモン」オキシトシンが将来的に人間の医療等でどう活用されるか、非常に気になるところだ。

(文=佐藤 ゆき
参照元:io9(英文)

Photo:RocketNews24.

■関連記事

ロケットニュース24

トピックスRSS

ランキング