【気仙沼】 八百屋で働く秋山さんにお話を伺った / 今でも野菜を見るとお客さんの顔を想い出す

ロケットニュース24 / 2012年2月3日 9時45分

【気仙沼】 八百屋で働く秋山さんにお話を伺った / 今でも野菜を見るとお客さんの顔を想い出す

2011年11月12日、復興屋台村「気仙沼横丁」が宮城県気仙沼市にオープンした。現在は22棟の飲食店があるというが、今回筆者は八百屋「宮川商店」に訪れ、スタッフの秋山さんに色々とお話を伺うことができた。

この日は雪が積もり、非常に厳しい一日。それでも、秋山さんは嫌な顔一切せず気さくに話をしてくれた。髪の毛は金髪で個性的ではあるが、仕事に情熱を持ち、お客さん目線の心の広い方である。

なんでも、今回の震災でお客さんも何人かなくなってしまったり、被災してしまったというが、「あの人はこれが好きだったんだよな」「この人はこの果物が好きだったんだっけ」など、野菜を見るたびにお客さんとの想い出がよみがえってくるようだ。涙は一切流さなかったが、筆者は彼女の目から訴えかけてくる何かを感じとった。

一番秋山さんがオススメする柑橘系の果物「はるみ」1個200円も想い出の果物だ。デコポン系の果物だというが、これも親しんだお客さんの好物だった。秋山さんのご好意で1つ試食させてもらったが、これが本当にうまい!とってもジューシーで甘くて、何個でも食べられてしまうぐらい美味しい。今となって宅配便で自宅に送っておけばよかったと後悔しているくらいである。したがって、みなさんは、絶対に後悔しないでほしい。

一方、商売の方であるが、約1年ほど経った今でも相当厳しいようで、客単価1000円超すことは稀、足りないものを補充する程度の購入が多いとか。また、比較的大きな飲食店が被災してしまったため、売上も大きく落ち込んでしまった。

「結構名前が知られている飲食店に卸していたんですが、野菜とかいっぱい買ってくれてて、そこが今回のでなくなっちゃって。この季節はこれを使っていたなとか、これを電話すれば買ってくれたなとか、色々な野菜があるんですが、今でも思い出すんですよ。病気でなくなっちゃったとかじゃなくて、突然なくなったから『えーうそでしょ』というのが今だにあるんです。」

だいたい2、30分ほどお話を聞くことができたが、印象としてはとても明るく、逆に筆者の方が元気をもらってしまったくらいだ。それだけ、エネルギッシュな方だったのだ。また気仙沼に行った際は、必ず宮川商店に立ち寄りたいと思っている!

ちなみに、気仙沼は天然のマツタケが取れるようなのだが、震災前はなんでも異常なくらい豊作で多くの業者が冷凍保存していたよう。そして「何もなければいいね~」なんて皆で話をしていたら、1000年に一度の大地震が起きた。秋山さんもこれにはビックリだったようだ……。

ということで、読者の皆さんも是非一度気仙沼に行ってみることをおすすめする。結局動機などはどうでもよくて、まずは自分の目で見ることが一番重要なのだから…。

(文、写真 Yoshio)

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