【北朝鮮】超大雪なのに160キロ以上続く道路が「キレイに除雪されているな」と思ったら国民が人力で除雪してた件

ロケットニュース24 / 2012年2月16日 11時0分

【北朝鮮】超大雪なのに160キロ以上続く道路が「キレイに除雪されているな」と思ったら国民が人力で除雪してた件

2012年1~2月にわたって北朝鮮を旅行した日本人旅行者が、北朝鮮の道路事情を教えてくれた。北朝鮮の道路は、平壌や外国人旅行者が行くような場所、そして韓国まで続いている幹線道路は非常に美しく舗装されており、日本とさほど変わらなかったという。

韓国との軍事境界線を見学に行くという日、北朝鮮で大雪が降ってマイナス15~17度もの極寒の日に。あまりに雪が降りすぎて旅行ガイドスタッフは「もしかすると軍事境界線に行くのは難しいかもしれませんね」と言っていたらしい。

しかし実際には軍事境界線へ行くことになり、真っ白になった平壌市内を抜けて自動車を走らせた。7~8車線もある広い幹線道路は軍事境界線までずっと続いており、そこを日本人旅行者を乗せた自動車1台だけが走る。大雪のせいなのか、ほとんど走っている自動車はいなかったという。

しかし、日本人旅行者は不思議に思うことがあったという。「前日の夜から朝にかけてずーっと雪が降っていて、かなりの積雪になったのです。でも幹線道路には雪が積もっておらず、アスファルトの表面が見えるくらいになっていたんですよ」(日本人旅行者 談)。

そう思った日本人旅行者は、旅行ガイドスタッフに「どうしてこんな広い道路の雪が、どこまで行っても除雪されている状態なんですか? 除雪車が深夜や早朝から雪かきをしたんでしょうか?」と聞いたという。すると「うーん」という返事が返ってきて、どうして雪がないのか教えてくれなかったとのこと。

しかしその答えはそのあとすぐにわかったという。幹線道路を走っていると、厚着をした国民たちがシャベルを持って人力で雪かきをしていたのだ。この道路は160キロ以上もの長さがあり、横幅がとても広い。それが平壌市内から軍事境界線付近までキレイに除雪されていたとのこと。

「百数十キロもの距離を人力で除雪していたんですね! この人たちは道路の整備スタッフですか?」と旅行ガイドスタッフに聞くと、「このあたりの地域の人たちですね」との返答があった。除雪車をいっさい使わず、道路の周辺に住んでいる国民たちが除雪していたのだ。

雪かきをしている国民たちをよく見てみると、老若男女関係なく10代も20代も30代も40代も、男も女も、みんなが雪かきをしていたとのこと。このときの感想を日本人旅行者は以下のように語っている。

「日本だと個人が家の周りだけを除雪することはあっても、道路全体を大人数で除雪なんてしないですよね。しかも道路沿いは山と平地ばかりで家がないんですよ。除雪をしている国民たちはトラックに乗せられて移動し、除雪をしているようでした。除雪グループのなかに1~2人ほど見張りの兵士みたいな人がいたので、その人が国民を仕切っているようでした。日本の場合は除雪車がやってくれると思いますし、これも北朝鮮の文化なのかもしれませんが、除雪車が数台あれば楽になるのになとも思いました」(日本人旅行者 談)。

憶測で語るのは好ましくないが、各国から経済支援を受けていたとしても除雪車にまわすお金はないのかもしれない。いくら厚着をしたとしてもマイナス15~20度にもなる世界。電力も不足しており、けっこう過酷な状態だと思うのだが……。
 
Photo&Traveler: Kuzo

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