その距離なんと1万キロ! 25年前に行方不明になった男性がGoogle Earthを使って故郷に帰る

ロケットニュース24 / 2012年3月20日 18時0分

パソコンやモバイル端末の画面上で、世界各地の様子を閲覧できる衛星写真・3D地図画像表示サービス「Google Earth」。宇宙から地球の姿を見たり、すぐ近所の様子を探索することが可能な便利なサービスだ。これを使ってオーストラリアに住む男性が、25年間思いをはせたとある場所にたどりついた。その場所とは彼の実家である。

実は彼、幼い頃に迷子になってしまいそれ以来、一度も家に帰っていなかったのだ。Google Earthのおかげで無事に家を発見することができ、ようやく帰りついたそうだ。

現在オーストラリア在住のセロー・ブライアリーさんは、5歳までインドで生まれ育った。1987年、兄と共にインドのとある駅で物乞いをしていたのだが、彼はうっかり電車の中で眠ってしまい、目が覚めると全く知らない場所にいたそうだ。

もちろん家に帰る方法を探そうとしたが、幼かった彼はいまいる場所も自分がどこから来たのかさえハッキリわからない。迷子になって数カ月間、奴隷として売られそうになったこともあったが、孤児院で暮らすことになった。その孤児院でオーストラリア人夫婦に引き取られて、オーストラリアに移住したのである。

養父母に引き取られてから、ブライアリーさんの人生は完全に変わった。現在は養父母の跡を継ぎ事業にも成功。だが彼は、故郷のことを諦められず、この10年間ぼんやりした記憶だけを頼りに故郷を探し続けていた。

そんなある日のこと、Google Earthで兄と共に物乞いをしていた駅にソックリな「カンダワ駅」を発見。彼はFacebookのカンダワのファンページに参加し、ユーザーとの交流を通じて、自分の記憶と街の様子を照らし合わせ、そこが故郷であると確信した。そしてついに、オーストラリアから直線距離で1万キロ近く離れている故郷にたどり着き、実の母親と再会を果たしたのである。

彼は「まさか故郷への帰り道を見つけられるとは思わなかった。インドは広く当時の自分はあまりにも幼すぎた。迷子になって25年、家を探しあて、しかも母親に再会できたなんて幸運以外の何ものでもない」と語った。

ちなみに彼はインドに住むつもりはないとのこと。しかしこれからも、たびたび家族に会うためにインドに帰りたいとしている。なお、一緒に物乞いをしていた兄は、ブライアリーさんが行方不明になった年に列車にひかれ亡くなったそうだ。運命とはわからないものである。

参照元: Daily Mail(英語)


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