「最愛の人の死」がもたらす悲しみがあなたを死に至らせる可能性がある / 科学的根拠により明らかに

ロケットニュース24 / 2012年4月4日 15時0分

「最愛の人の死」がもたらす悲しみがあなたを死に至らせる可能性がある / 科学的根拠により明らかに

「最愛の夫との死別後、それまで元気で健康的だった女性が突然何らかの病気によって亡くなってしまった。まるで愛する人の後を追うかのように……」。そんな話を、実際にみなさんも聞いたことがあるだろうか。

「偶然だろう」と受け止める方もいるかもしれないが、最新の研究では、「残された者の突然の死」に科学的根拠が示されたようだ。最愛の人の死をきっかけに人が亡くなるということは、誰にでも起こりうることだという。

英バーミンガム大学のジャネット・ロード教授率いる研究チームは、65歳以上の男女48人を対象に、彼らの体内の免疫組織やホルモンバランスを調査した。被験者の半数は、過去1年以内に愛する人との死別を経験している。

すると、最愛の人を失った被験者の体内では、白血球の一種である「好中球」が減少していることが判明。好中球は細菌への感染を防ぐ働きを担っているため、これが減ると感染症にかかりやすくなり、重症化も起こりうるという。

さらに彼らには、ストレスによって分泌されるコルチゾールというホルモンの増加がみられた。コルチゾールには、好中球の働きを抑制する作用があるのだ。

教授によると、「愛する人の死によって計り知れないほどの悲しみに襲われると、ストレスの急激な増加やうつ症状などがみられるようになります。それによってホルモンバランスは崩れ、免疫組織が弱められて感染症にかかりやすくなるのです」とのこと。その結果病気を患って、最悪の場合死に至るということのようだ。

「最愛の人の死に直面して悲しみ落ち込むこと自体は、その人の健康状態とは無関係です。つまり、以前はとても健康的で元気だった人でも、大きな悲しみから死に至ることがあるということです。それほど、悲しみから引き起こされるストレスは、免疫組織へ甚大な影響を及ぼすのです」

今回の結果がすべてではないが、ある程度の場合において当てはまると研究者らは考えているようだ。「何十年も連れ添った夫婦の一方が亡くなった後、わずか数カ月や数週間でもう一人も亡くなるということは決して珍しい話ではありません。そこには生物学的な理由があるように思われます」と教授は語っている。

参照元:Mail Online(英文)
photo: flickr Hamed Saber


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