世界49カ国から500人以上のムエタイ戦士がタイのアユタヤに大集結! 「ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー」レポート

ロケットニュース24 / 2012年4月4日 10時0分

世界49カ国から500人以上のムエタイ戦士がタイのアユタヤに大集結! 「ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー」レポート

タイの格闘技といえば“立ち技最強”としても名高いムエタイである。だが、3月17日が「ムエタイの日」であることを知る者は、あまり多くないだろう。そしてさらに、タイのアユタヤがムエタイと密接な関係を持っていることも……知る人ぞ知る豆知識である。

ということで今回は、2012年3月17日にアユタヤで開催された世界最大のムエタイの祭典「ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー」の様子を大量の写真と共にお伝えしたい。ちなみに、この日のセレモニーに参加したのは、世界49カ国から集まった500人以上のムエタイ戦士である!

・なぜ3月17日なのか? なぜアユタヤなのか?
まず、なぜ3月17日がムエタイにとって大切な日なのかを説明するために、一人の伝説的ファイターをご紹介したい。男の名前は「ナイ・カノムトム」、200年以上も前に活躍したムエタイ選手である。彼のストーリーを簡潔に説明するならば、「ビルマ軍に捕らえられたが、ビルマ王の目前でビルマ人選手10人を片っ端からブチのめして釈放」という伝説を残す最強のムエタイ戦士である。

この伝説の一戦が行われた場所はタイのアユタヤ。時は今をさかのぼること238年前の1774年3月17日。そして、この一戦で使われた技こそがムエタイの起源とされており、ムエタイ独特の試合前の踊り「ワイクルー」が誕生したのもこの日であるという。

・ムエタイ独特の踊り「ワイクルー」の誕生秘話
なぜこの時にワイクルーが誕生したのか。その答えは、前代未聞の生死を賭けた10人相手の戦いの前に、ナイ・カノムトムが作戦を練る時間稼ぎをしていたからである。踊りながら地形をチェック。まるでレース前に歩いてコースをチェックするレーサーのように。さらに、どのような戦いをすれば良いのか踊りながら考えに考えたのだという。そして見事、10人の相手ををぶちのめしたのだ。

ちなみにワイクルーとは、「師(クルー)に合掌する(ワイ)」という意味である。つまり、ムエタイ戦士がクネクネと踊るのは、師や両親、そして国に感謝を捧げているのである。

・早朝から500人以上のムエタイ戦士がナイ・カノムトム像に参拝!
ムエタイの技、そしてワイクルーが誕生したアユタヤには、ムエタイの英雄ナイ・カノムトムの像がまつられている。つまりこの地は、ある意味ムエタイ発祥の地だ。ということで「ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー」が開催された3月17日には、世界49カ国から集まった500人以上のムエタイ戦士が、数頭の象と共にパレードしつつナイ・カノムトム像の前に集合!

そしてアユタヤ県知事や、アユタヤ内にある複数の寺院の僧侶たちと共に、ムエタイの師であるナイ・カノムトムへ合掌。つまりは真の意味での「ワイクルー」である。その後、チビッコたちによる合同ワイクルー(踊り)や、チビッコムエタイ戦士によるデモンストレーションなども行われ、セレモニー午前の部は盛大に幕を閉じた。

・アユタヤ遺跡の目の前で500人以上のムエタイ戦士が優雅にディナー
時間をおいて夜の部では、世界中から集まった500人以上のムエタイ戦士に、アユタヤ県知事とタイ国政府観光庁総裁の両者からヘッドリング(モンコン)が授けられた。その後は参加者全員でワイクルーを行い、最後の最後はマハタート寺院前でディナーを食べながらセレモニー鑑賞。アユタヤの遺跡をバックに演じられたムエタイの歴史劇は、とても幻想的なものであった。

ちなみにこの「ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー」は、ここ数年毎年開催されている。今年の参加者は昨年よりも多かったそうな。来年も開催される予定なので、参加したい人は公式サイトなどをチェックして頂きたい。ムエタイ通ならば、毎年3月はタイに注目だ!

参考リンク:ワールド・ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニー(英語)
Report:GO羽鳥


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