【おはよう短編小説】ずっとこの会社で働いていくのか?

ロケットニュース24 / 2012年5月7日 7時0分

【おはよう短編小説】「起きろ仕事だゴルァァーッ!」と言わんばかりに目覚まし時計が鳴る。テレビをつける年収1000万円以上のアナウンサーたちが満面の笑みで朝のニュース番組に出演している。歯磨き粉の味がマズイ。食欲なんてないから食べずに会社へと向かう。

駅に近くなるにつれ、コツコツという乾いた足音がどんどん増えていく。駅に入るとその音は大合唱となり、憂鬱な気分を最悪な気分へとアップグレードしてくれる。駅のホームでサラリーマンやOLの顔をチラッと見ると、みんな無表情。もしくはムッとした眉間にシワを寄せた顔をしている。

満員電車でギュウギュウになりながら、同じ車両の人たちと酸素と二酸化炭素を共有する。出社前だというのに、すでに体力が半分以上減っている気がしてならない。会社に入ると、すでに出社している同僚がいる。特に仕事が楽しそうというわけではない。カネのためにやっている感じだ。

それにしても、みんなは何が楽しみで生きているのだ? 他人がどこで幸せを感じているかなんてわからないが、それは恋人の存在だったり、美味しいご飯だったり、カネだったり、趣味だったりするのだろう。いやしかし、カネがなくてはそのどれも充実させるのは難しいか。

恋愛だってカネが重要だ。無一文だったら、この唯物の社会でうまくやっていけないのではないだろうか。僕はお金がない。働いているのに、もらってる給料は少ない。未来もない感じだ。ずっとこの会社で働いていくのか? いろいろと悩む。とにかく悩む。こんな毎日でいいのか。僕自身が楽しく生きていくにはどうしたらいいのか。

独立して自分の会社でも作ったらどうだろうか。インターネットビジネスならお金をかけずにやれるはずだ。そんなに甘くないのはわかっているが、やらないよりやったほうがマシかもしれない。このまま奴隷みたいなサラリーマン生活をして年をとっていくのだけは避けたい。何かをやろうとした自分、やった自分、そういう軌跡を作っていきたい。
 


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