「口内を不潔にしていると癌による早死を引き起こす可能性アリ」スウェーデンの研究チームが発表

ロケットニュース24 / 2012年6月18日 13時0分

「口内を不潔にしていると癌による早死を引き起こす可能性アリ」スウェーデンの研究チームが発表

口内を不衛生な状態にしていると全身の健康に悪影響を与えてしまうことは以前から指摘されている。歯垢(プラーク)を主な原因として起こる歯周病が、糖尿病や心疾患などと深く関わっているとされているのだが、最新の研究によると “癌による早死” をも引き起こす可能性があるという。

スウェーデンにあるカロリンスカ研究所のビルギッタ・ソーデル教授率いる研究チームは、1985年から2009年までの24年間にも及ぶ調査結果を公表した。彼らは、研究開始当初30~40代だった男女1390人を対象に歯と全身の健康状態を調査し続けた。

1985年の研究開始にあたり、まず被験者たちの歯垢や歯石の量、歯周病の進行具合など口内の衛生状態を記録した。さらに、喫煙や飲酒など健康に害を及ぼす生活習慣についても聞き取り調査を行った。

そして24年経った2009年、被験者のうち58人が亡くなっており、そのうち35人の死因は癌であることが判明。歯垢の付着量を示すプラーク指数で比較すると、生きていた人々はプラーク指数が0.66~0.67だったのに対し、亡くなった人々は0.84~0.91と高い数値で、歯が全体的に歯垢に覆われている不衛生な状態だったという。

また、亡くなった人々の平均年齢は男性が60歳、女性は61歳だった。これは予測された平均寿命と比べると男性は8.5歳、女性は13歳も若く、研究者らは「早すぎる死である」としている。さらに、「年齢や喫煙、歯科医による検診頻度など様々な要素を考慮しても、長期に及び歯垢が蓄積した不衛生な口内と彼らの早死にはなんらかの関連性がある」とのこと。

しかし今回の結果だけでは、歯垢の蓄積が癌を引き起こした直接的な原因であるという証拠にならないことは教授も認めている。「不健康な状態が続いた歯が、癌による死になんらかの影響を及ぼすと考えられます。しかし、この因果関係を明らかにするにはさらなる研究を行ってあらゆる要因を精査していく必要があります」。

まだまだ解明されていないことが多いようだが、いずれにしても口内はいつも清潔であるよう心掛けたいものだ。それが全身の健康状態にも関わってくるのならばなおさらである。

参照元:The Telegraph(英文)
photo: flickr Hanna-


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