映画『プロメテウス』は『エイリアン』ファンにとって必見の作品だがスケールの小ささに悲しむ作品でもある

ロケットニュース24 / 2012年6月29日 16時30分

映画『プロメテウス』は『エイリアン』ファンにとって必見の作品だがスケールの小ささに悲しむ作品でもある

ハリウッド映画『プロメテウス』は、絶大なる人気を誇る『エイリアン』シリーズのプロローグ的なストーリーとなっている。「どうしてエイリアンという生物が誕生したのか?」の断片を知ることができる作品だ。よって、『エイリアン』ファンは観て損がない作品だし、嫌でも観てしまうだろう。

内容も非常に興味深いものとなっており、いままで謎だった部分の一部を知ることができる。だがしかし、楽しめる作品ではあるものの、ストーリー展開のスケールがあまりにも小さすぎて「この謎ってこんな小さなスケールのものだったの?」と感じてしまうのも確かである。

日本ではまだ未公開なのでストーリーに関して触れないでおくが、『エイリアン』ファンにとって最大の謎だった○○○○○○○○○の正体と展開があまりにも「たいしたことのない存在」となっており、壮大な伝説やスペースオペラ的な展開を期待していた『エイリアン』ファンにとって、非常にスケールダウン的なものとなっている。

では、『プロメテウス』のどこが悪かったのか? どうすれば良かったのか? その答えは非常にシンプルで、○○○○○○○○○は人の手が及ぶ存在であってはいけなかったのだ。人がどうにもできない存在であり、伝説や神的な存在として位置づけをするべきだったのである。少なくとも生粋の『エイリアン』ファンはそういう存在として○○○○○○○○○をイメージしてきたはずだ。

厳しいことを言えば、『プロメテウス』の存在によって過去の『エイリアン』シリーズのスケールが小さなものになってしまったといえる。予想では、『プロメテウス』は続編またはスピンオフ作品を作ると思われる。すでに『プロメテウス』がスケールの小さい展開にしてしまったので取り返しがつかないと思うが、そこでなんとか『エイリアン』シリーズにつながる壮大なスケールを取り戻してほしいものである。

この映画を海外で鑑賞した記者K氏は「あんな理由でああなったというのは、ちょっと話としてスケールが小さいなと思いました。関係ないけど幹部の女性がサムスアランに見えて仕方がありませんでした」と語っていた。しかし、けっしてこの作品が駄作というわけではない。「観る価値があり、十分に楽しめるが、ファンにとって悲しさが残る作品」なのである。

また、リドリー・スコット監督による世界観や演出は非常に素晴らしく、序盤から中盤にかけては観客のドキドキ度のボルテージがどんどん上昇していくだろう。しかし、終盤にかけてそのドキドキ度が下がっていくことになるのでそのあたりは覚悟しておこう。
 
執筆: 桃色のガンダルフ


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