【コラム】人によって連れて行くレストランを選ぶ必要がありますよ / グルタミン酸的な意味で

ロケットニュース24 / 2012年9月25日 10時0分

【コラム】人によって連れて行くレストランを選ぶ必要がありますよ / グルタミン酸的な意味で

あなたがレストランや食堂で美味しい料理に出会えたとき、その味を友人や恋人、家族にも体験してもらいたいと思うはずです。そして二度三度と通って、その味を大切な人たちと共有し、舌鼓を打つことでしょう。

筆者(私)も美味しいものを食べたとき、まっさきに「この味を○○にも教えてあげたいな」と思います。友人や同僚など、そういう人たちと味の感動を共有したいと思うからです。ですが、長くグルメの記事を書く仕事をやってきて、いまだに悩んでいることがあります。それは……。

「L-グルタミン酸ナトリウム」の存在です。日本では『味の素』として売られています。料理に適量を入れると、味に深みが出てウマミを強く感じることができます。グルタミンを否定する人がいますが、私は否定はしませんし、グルタミンのおかげで「新しい美味しさ」を引き出すことに成功している料理も多々あるので、存在はアリだと思っています。

しかし、筆者にとってひとつ悩みが生まれているのも事実です。美味しいレストランや食堂を発見し、「この味は○○にも教えたい」と思って知人をレストランに招待したとき、「グルタミン」でウマミを出している店かどうかで、知人の評価が大きく割れてしまうからです。

絶賛されているレストランのなかには、素朴なスタイルで、食材の味だけで味付けしているところがあります。とても美味しいのですが、グルタミンを使用していない料理に物足りなさを感じる人にとっては「さほどでもない」と感じてしまうのです。

食べた人がマズイと感じたら、その店はその人にとってマズイ店なのです。これは誰も否定することはできません。たとえ世界中が絶賛しても、その味をマズイと感じる人はいるのです。グルタミンに関する好き嫌いは、大きく分けて3つに分類できると思っています。たとえば以下のような感じです。
 
A. グルタミンを使っている料理が好きな人 → グルタミンOK
B. グルタミンを使っている料理が苦手な人 → グルタミンNG
C. グルタミンを使用した料理も不使用の料理も好きな人 → なんでもOK
 
幸いにも私の知人にはCタイプが多いのですが、いちばんレストランの選別に慎重にならざるを得ないのがAタイプです。ラーメンや中華ならばあまり困りませんが、名店といわれているイタリアンはグルタミンを使用していない店が多く、私が美味しいと思っても知人が物足りなさを感じてしまうのです。

ようは、「人によって連れて行くレストランを選ぶ必要がありますよ」というシンプルなことなのですが、事前に誰がどのような料理を美味しいと感じているのか、頭の中に入れておいた方が良いかもしれませんね。料理のジャンルではなくウマミの部分においてです。ちょっと神経質すぎるでしょうか? それとも皆さん当然のごとくやっていることでしょうか?

私はグルタミンを使用していない店に知人を招待するとき、事前に「ここはグルタミンを使ってないんだよ」と言ってから連れていくことにしています。そう言うことによって、グルタミンが豊富に入った料理が好きな知人も、料理に対する心構えを持って食べてくれます。まあ、「グルタミン入ってないの!? じゃあ行かない!!」なんていう人はいませんけどね(笑)。

ストレートに「グルタミン好き? 嫌い?」とは聞きません。けっこう「好き」と言うことに抵抗感がある人が多いからです。グルタミンが料理の味を最大限に引き出すパワーを持っているのは確かなので、気にすることはないと思うのですが……。ちなみに、グルタミンを使ってるけど「客にそれを感じさせないくらい自然のウマミ」のように感じさせる名店もあります。
 


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