あなたは携帯端末なしで「24時間」耐えられますか? 学生で実験したところ70パーセントがリタイヤ「人生でもっとも恐ろしい経験」との感想も

ロケットニュース24 / 2012年10月6日 20時0分

あなたは携帯端末なしで「24時間」耐えられますか? 学生で実験したところ70パーセントがリタイヤ「人生でもっとも恐ろしい経験」との感想も

質問です。あなたは携帯電話もしくはスマホなしで、24時間耐えられる自信があるでしょうか? これらを持ち歩く理由は人によってさまざまだと思いますが、それらを考慮せずに、単純に24時間端末に触れないということが可能でしょうか。少なくとも私(記者)は、耐えられる自信がありません。

携帯端末に依存する傾向は、世界的に見て若者の方が強く、世界中の学生を対象に実験したところ、なんと70パーセントの学生が実験途中でリタイヤし、「人生でもっとも恐ろしい経験」と、感想を述べる人もいたようです。

私たちは、すでに携帯端末およびメールやネットを閲覧できる環境へ依存しきっているのでしょうか。米CBSニュースが報じた内容について、お伝えしたいと思います。
 
CBSニュースのスーザン・スペンサー氏が報告している内容によると、アメリカでは90パーセントの成人が携帯もしくはスマホなどの端末を持っているそうです。それらの人の多くは、たとえば信号待ちをしているときや、スーパーやコンビ二のレジに並んでいるときに、必ずといってよいほど端末を操作しています。端末を見るたび、もしくはメールを入力するたびに、行動は制限され、ときには突然立ち止まってしまうことさえあります。

端末の操作に気を取られて、周りの様子に気がつかないことによって発生する事故も増え続けており、アメリカでは2011年に携帯端末の操作による不注意による事故で、救急搬送されるケースは1000件以上も発生しています。

起きるのは事故だけではなく、人間本来に行動にも支障を与えているようです。マサチューセッツ工科大学の心理学者シェリー・タークル氏は、会話の欠如が進行していることを懸念しています。特に若者の間で会話の機会が損なわれており、テキストメッセージでコミュニケーションをはかる人が増えているそうです。アメリカの18~24歳の若者は、一カ月平均3200通ものメールを送っているそうです。なかには依存傾向の人がいるのも事実。一日のなかで、携帯端末に集中する時間もかなりのものと言えるでしょう。

メリーランド大学の研究者セルゲイ・ゴリツィンスキー氏は、同僚と共に世界中の学生を対象にある実験を行いました。それは24時間携帯端末に触れないというものです。そうしたところ、「端末を操作しないことによって、学生たちは精神的に重大な影響をきたした」と報告しています。以下は学生たちの感想です。
 
・24時間携帯端末に触れなかった学生の反応
「まるで麻薬常習者のようになった。ずっとウズウズしてしまった」アメリカ人学生
「自分が完全に中毒者のようであることをさとった」イギリス人学生
「パニックのような状態になった」中国人学生
「死んだような気持ちになった」アルゼンチン人学生

 
テクノロジーと文化の専門家ニコラス・カー氏は「たとえばSNSの最新情報と、テキストメールを確認したいという気持ちは、強迫観念的と言わざるを得ません」と警告し、「膨大な情報があふれる環境で、我々は最新情報をチェックしたいという衝動を抑えることが難しいです」と説明しています。

ではもし仮に、自分が携帯端末やメールに依存していることが認められた場合に、どのように対処したら良いのでしょうか。シェリー・タークル氏はとても単純な提案をしています。それは、「時々端末を手元に置いてください。そして周りの人に目を向け、言葉を発してください。場合によっては、独り言をいうのも良いでしょう。周りの人や自分との対話を取り戻して欲しい」とのことです。

今、改めてお尋ねします。あなたは携帯電話もしくはスマホなしで、24時間耐えられる自信があるでしょうか? もしも自信をもって「はい」と答えられないのであれば、少しずつでも良いので、端末を置いて対話する機会を設けてみてはいかがでしょうか。

参照元:CBSニュース
Photo:Rocketnews24


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