【寿司好き必見】沖縄の離島『大東諸島』に伝わる幻の寿司『大東寿司』が究極の美味しさ / いまも進化を続けるその味は江戸前寿司を超えるか

ロケットニュース24 / 2012年10月19日 12時0分

【寿司好き必見】沖縄の離島『大東諸島』に伝わる幻の寿司『大東寿司』が究極の美味しさ / いまも進化を続けるその味は江戸前寿司を超えるか

少し前に沖縄の「あんまり観光客が来ないけど魅力バツグンの離島」を盛り上げるプロジェクト『おくなわ 離島ガイド・プロジェクト』の記者会見を取材した時のことだ。会見の後に記者(私)は実際にその魅力を感じるために離島へ行くことにしていたのだが、残念なことに台風が沖縄の南に発生していることが発覚した。

そのため離島行きを泣く泣くキャンセルするはめになったのだが、せめて沖縄本島で離島の良さを体験しようと何か無いか調べたところ、南大東島の村長が言っていた島の特産品である『大東寿司』を出す店が那覇市にあるという情報を入手。さっそく行ってみることにした。

そのお店は『喜作』。ゆいレールの美栄橋駅から徒歩7分の場所にある、庶民的な店構えの寿司屋だ。なかに入ってみたところ、内装も普通の寿司屋で現地の人と思われる人たちでたいへん賑わっていた。これは味のほうも期待できそうである。

カウンターに座り、お目当ての『大東寿司』(10カン1000円)を注文。板前が「はいよっ!」という活きの良い返事とともに、大東寿司を握り始める。付け合せには定番のガリの他に海ぶどうも添えられ、「ああ、ここは沖縄の寿司屋だったんだなぁ……」と再認識させられた。

そして大東寿司が5カンずつ出てきた。どうやら大東寿司というのは、特製のタレにツヤツヤの飴色になるまで漬けた大東諸島周辺産のサワラの握りのようだ。一口パクリと食べてみると、濃厚でもっちりとしたサワラの食感とやや甘めのシャリ、ワサビが渾然一体となって口の中でえも言われぬハーモニーを醸しだした! 断言しよう。これは単なる適当に作られた「ご当地グルメ」ではない。大東諸島の豊富な食材と大東諸島を開拓した八丈島の人たちの知恵が生み出した、江戸前寿司に引けをとらない握り寿司である。

そんなことを考えながら大東寿司を食べていると、横に座っていた初老の男性から「本土から来たんですか?」と声をかけられた。「ええ、本当は那覇だけじゃなくて離島まで行こうとしていたんですが台風で行けなくなってしまったので、せめて大東諸島の名物だけでも食べて帰ろうと……」と返事をすると、「私は南大東の村民なんです。ここの寿司は美味しいでしょう?」と名刺をスッと差し出してきた。

じつは男性は南大東島にある南大東村のえらい人で、この店の常連らしい。男性いわく大東寿司を出す店は沖縄本島でも増えてきたのだが、サワラのヅケが普通の江戸前寿司のシャリに乗っているだけで少し本場のものとは違うという。しかし『喜作』の寿司は江戸前寿司と大東寿司のシャリを分けており、本場のものと同じように作っているのだそうだ。

であれば喜作で出される江戸前寿司のほうも食べてみなければなるまい! ということで特上寿司(1800円)も注文。なるほどなるほど、確かにシャリが少し甘さ控えめである。ヅケにしていない魚と醤油であればシャリの甘さが際立ってしまうので、こちらのほうがバランスが良いと思った。だが単なる江戸前寿司というだけでなく、沖縄の魚を使用しているところやイクラの軍艦巻きに海ぶどうを入れるなどの工夫をしており、さすが南大東島のエラい人が勧める寿司屋というだけの素晴らしい仕事だった。

だが、やっぱり特筆すべき美味しさは『大東寿司』だろう。沖縄で寿司を食べるという選択はいままで無かったと思うが、これからは大東寿司を食べに沖縄まで行くというのも定番になってくるかもしれない。しかし那覇にこれだけ美味しい大東寿司があるのであれば、大東諸島で食べる大東寿司はどれぐらい美味しいのだろうか…。

ちなみに喜作は南大東島の集落内にも同名のお店があるそうだ。もし沖縄に行くという人がいたら、ぜひ本場の南大東島や北大東島まで足を運んで確かめてほしい。私も近いうちにまた行くつもりだ。

・今回ご紹介したお店の情報
店名 喜作
住所 沖縄県那覇市前島2-18-6
営業時間 17:00~24:00 (日曜定休)

写真:ロケットニュース24


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