海上保安庁が炎上した中国貨物船を救出! 中国国民は複雑「感謝はするが尖閣諸島は譲れない」

ロケットニュース24 / 2012年10月22日 22時0分

海上保安庁が炎上した中国貨物船を救出! 中国国民は複雑「感謝はするが尖閣諸島は譲れない」

10月20日夜に沖縄から150キロの海上で中国人乗組員を乗せた貨物船が炎上。日本の海上保安庁が出動し、中国人乗組員64名を救助した。

このニュースは中国でも報じられ、中国共産党系メディアは「ネット上では中国人が日本を賞賛」と伝えた。しかし、実際のところはどうなのだろう。この報道を受け中国の国民は複雑な思いをのぞかせているようだ。

中国では、国務院直属の新華社や中国共産党の機関紙『人民日報』傘下の『環球時報』などが伝えたものだ。そして、特に環球時報は「この救出劇について中国では賞賛の嵐、一方、日本では賛否両論」と報じた。

このニュースにつけられた中国人からのコメントを見てみると、環球時報が報じたように確かに「これはちゃんと感謝しないと!」「人命が一番大切だ!」というものもある。だが、「嵐」と呼べるほど賞賛意見だけではないようだ。

その一部を紹介すると

「海上の事故はどの国も相互救援すべき。政治とは関係ない」
「海上保安庁には本当に感謝! でも尖閣諸島のことは譲れない」
「日本人は人権を尊重しているのかもしれない。でもだからと言って国家間の問題は解決しないだろう」
「助けてくれてありがとう!でも尖閣諸島は中国のものだから」
「日本の “人” には感謝する」
「日本には感謝しないといけないと思う。国民同士は仲良くしたい」
「もし日本の貨物船が中国で炎上しても、中国は決して日本人を国には上げないだろう」
「これは人道主義精神だ。たとえ両国間の関係が緊張状態でも、救助しなければ国際的な批判を浴びることになる」

などと複雑な心境ものぞかせている。

相変わらず「日本人が放火したのでは?」「日本はこれを機に中国に良いイメージを植えつけようとしていると思う」と、「日本の陰謀論」を唱える者もいるが、これはさすが少数派。「そんな証拠はない」「他人の親切を疑うべきではない」と、多くのネットユーザーがいさめている。一時のネット上の反日ムードと比べると大分、冷静な意見が目立つ。「中国報道に違和感」「この報道の意図するところは?」という意見も出てくるぐらいである。

長らく日本と中国は「歴史問題も含めて政治は政治、民間は民間」というスタンスで交流してきた。だが「尖閣諸島」は「歴史」とは違い実際に目の前にモノがあるだけに、なかなかそうもいかないようだ。逆の立場になってもそれは同じだろう。

しかし、当然のことであるはずの人命救助についても、この問題がからんでくるのは何とも虚しい。この件だけで一気に国家間の関係が好転するとは言えないが……民間に関しては「日本人だ」「中国人だ」という理由で傷つけあったりしないことを願うばかりである。

(文=沢井メグ)
参照元:Youtube He Zitan 環球時報(中国語)

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