【インタビュー】整形大国・韓国で大手術を控えた日本人女性の胸中 / 女性「みんなドン引きでしたね(苦笑)」

ロケットニュース24 / 2013年1月26日 18時0分

【インタビュー】整形大国・韓国で大手術を控えた日本人女性の胸中 / 女性「みんなドン引きでしたね(苦笑)」

美容整形手術が一般に浸透している国、韓国。街中にある美容外科の看板には、見事なビフォー・アフターの写真が掲示され、若い女性向き雑誌でも継続的に美容整形特集が組まれています。流行の術式、金額、人気の医者など、みんな興味があるのがよくわかります。

日本と韓国には為替差があります。それを利用して割安に整形を行う、「美容整形ツアー」も組まれるているほど。しかし言葉や文化の違いもあり、トラブルが後を絶たないのだとか……。

そんななか、顔の輪郭を大きく変える「骨切り手術」を韓国で受けるという日本人女性、理恵さん(仮名・30歳)に、整形についての詳しい話を聞くことができました。多くのカウンセリング、検査を経て、手術を翌日に控えた彼女の心中とは?

問1「手術をしようと思ったきっかけは何ですか?」
とにかく、自分の顔が嫌いだったんです。10代の頃に歯列矯正を受けたのですがうまくいかず、ずっとコンプレックスを抱えたままでした。年齢を重ねると傷の治りが遅くなるし、タイミング的にも今しかないと思って踏み切りました。

問2「今回の手術内容は?」
上あごと下あごの骨を切って、輪郭を整えるものらしいです。左右対称で立体的な小顔にするということなのですが、具体的なことはよくわかりません。通訳をつけても、先生の説明がよく分からなくて、言っていることに納得ができないんです。不満はありますが信じるしかありませんね……。

問3「手術について、周囲の反応は?」
みんなドン引きでしたね(苦笑)。親にも内緒のまま、韓国へ来ました。しばらく連絡がつかなくなるから、心配かけるかもしれません。親しい友達に話したら、「やめなよ」って言いながら私の顔の写真を勝手に撮るんです。多分、私の整形が終わったら周りに見せびらかすつもりなんじゃないかな。でも、自分がどうしてもやりたかったので、関係ありません。

問4「今回の手術経費は?」
手術費用が240万円。それに二回分の渡航費と合計三週間の滞在費です。滞在費もあまり安くありません。病院側から斡旋されたホテルがランクの割に高いんです。事前カウンセリングのための渡航費なども含めると、300万円くらいでしょうか。日本で同様の術式のところはなくて、似たもので400万円以上かかるとのことでしたが。

病院のウェブサイトには150万円くらいと表記されていましたが、相手を見て金額を決めてるんだと思います。整形を仲介するコーディネーターさんに「お金はないから!」と強く言っておいたのですが。病院も慈善事業ではないだろうし、商売っ気を出してくれた方が、逆にすっきりしますけどね(笑)。

問5「日本ではなく、韓国で手術をする理由は、金銭面以外に理由があるのですか?」
私のやりたいこと(上あごと下あごを切って顔を小さくする手術)ができるのは、韓国しかありませんでした。また、整形大国なだけあって、整形に対して後ろめたさがなく、オープンな雰囲気であることも大きかったです。日本では整形は悪いこととして、病院へ行くのもコソコソしなくちゃいけないですし。その点、韓国では「がんばってきれいになってね!」って励まされる。これは韓国に来てからわかったことでした。

問6「韓国で手術をすることについて、難しいなと思ったところは?」
言葉が通じなかったり、全体的に雑なので、かなりイラつくことがあります。一方的に話をされてこちらの話を聞いてくれないので、自分の希望やなりたい顔のニュアンスが伝わらない。手術に関する説明も少なく、あとから聞いていないことがどんどん出てくる。一応通訳の人はいるのですが、病院のスタッフなので、立場が病院寄りと感じます。あまり先生との関係が悪くなって、手術をおろそかにされても困るので、質問をしすぎないようにしました。「私はお客なのに何で?」という気持ちもありますが、他の病院を回っているうちにチャンスを逃してしまうし、直感を信じることにしました。

問7「そこまでして変わりたい理由は?」
とにかくきれいになりたい。それ以外は……。この数年間は、ずっと仕事ばかりしていて、自分の事を考えられるような時間がなくて。それに今の仕事(水商売)も、いつまでもできるわけじゃないし。「このまま仕事を続けていたら、いつか壊れてしまう」、そう思ったんです。この機会にしっかり休んで、自分をリセットして新しいスタートを切るきっかけにしたいんです。

問8「リスクの多い海外での手術。もし失敗したらとは思わない?」
正直怖いです。でも、「こんな顔で生きて行くなら死んだ方がまし」と思っていますし、ダメだったらダメで、違う生き方を見つけます。今は自分ができることを、やりきってしまいたい。とにかく、前を向いていたいんです。

問9「将来の夢は?」
人をきれいにする、美容関係の仕事がしたいです! 今は仕事が休みの日にメイクアシスタントをしたり、ネイルスクールに通っています。資格をとっても、それで食べて行くのは難しいですが、お客さんが喜んでくれると嬉しくて。将来のことははっきりとはわかりませんが、今と違う生き方をしていきたいです。

実は理恵さんと私(立花)は、親しい間柄です。理恵さんにに手術の相談をされたとき、私も正直大反対でした。彼女は手術をしなくても十分にきれいな顔立ちだし、ましてや言葉の通じない外国での大手術です。何度か違う方法を提案して、考え直すように説得したものの、彼女の決意は固く、単身韓国に渡ることになりました。

「きれいになったら、幸せになれる」、そう考える人も多いかもしれませんが、私はそんなことはないと考えています。ただ、その過程や結果には、何か大きなきっかけがあるのも事実です。

今回詳しく話を聞いてみてわかったことは、彼女はきれいな顔になること以上に、「今の自分を変える」ことを求めています。普通の人が環境を変えるために、引っ越しや転職をする。それと同じように、彼女にとって、美容整形があったにすぎないのかもしれません。

オンナが本気になったときは、どんなに理屈が通っていなくても、リスクが大きくても、味方がいなくても、結局やる。そこにオンナの強さを感じました。理恵さんは手術後4日間入院し、2週間は韓国に滞在して毎日通院。帰国してからもしばらくは自宅療養するそうです。異国での大きな手術を経て、理恵さんがこれからどう変わって行くのか、見守っていこうと思います。

執筆: 女装カメラマン・立花奈央子 公式サイト / Twitter


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