韓国のバイトが不憫すぎる! 5人に2人は最低賃金420円すらもらえない
ロケットニュース24 / 2013年2月26日 15時0分
かつては日本のお家芸と言われていたテレビ産業も、今ではサムスンやLGといった韓国勢の独走状態となっている。世界の家電製品業界はどこを見てもサムスン、サムスン、サムスン! さぞかし国は豊かになっているんだろうなぁ、と思いきや、その恩恵を受けられる人はごく一部で、大半の人は苦しい生活を余儀なくされているようだ。
特に、アルバイト労働者たちの労働環境はすこぶる悪い。2013年の時点で韓国の最低賃金時間額は4860ウォン(約420円)なのだが、コンビニやガソリンスタンドなどでは最低賃金以下で働かされているケースが後を絶たない。
韓国のアルバイト情報サイト「インクルートアルバ」が行った調査によると、勤務先で最低賃金以下で働いていると答えたアルバイトはなんと4割に達した。つまり5人に2人は最低賃金以下で働いている計算になる。
韓国で最低賃金がもらえないとは一体どんな生活になるのだろう。たとえば、東京の最低賃金は時給850円だ。それに対し、スターバックスのドリップコーヒー(トールサイズ)は340円、マクドナルドのビッグマックは都内では一部の店舗を除き320円である。
一方、韓国では4860ウォン(約420円)。同じくスタバのドリップコーヒーは3600ウォン(約310円)、ビックマックは3900ウォン(約340円)である。
最低賃金は東京の2分の1にも関わらず、スタバのコーヒーはほぼ同額。ビッグマックにいたっては韓国の方が高い。これはキツイ!
それでも、彼らがアルバイトを辞めない理由については以下のとおりだ。
「他の仕事が見つからないから」(28.0パーセント)
「仕事内容が簡単だから」(25.6パーセント)
「最低賃金以上をくれるアルバイト先がない」(19.5パーセント)、
「やりたい仕事だったから」(8.5パーセント)
「知り合いだから」(6.1パーセント)
「その他」(1.2パーセント)
調査結果を見る限り、どうやら彼らは半分諦め気味のようである。さらに韓国のアルバイト環境は、勤労契約書の未作成やセクハラ・身体的な暴力など、賃金以外にも勤労基準法違反は多く問題だらけだ。以前からアルバイトの労働問題は議論されているのだが、改善にはなかなか至らないようだ。サムスンやLGといった巨大財閥の恵みは一体どこへいったのだろうか。
(文:林由美)
参照元:SBS CNBC、アジアニュース通信(韓国語)
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