なぜタンスの肥やしは生まれるのか? 研究者「選択肢が豊富にあっても結局は慣れ親しんだ物を選ぶから」

ロケットニュース24 / 2013年4月2日 17時0分

なぜタンスの肥やしは生まれるのか? 研究者「選択肢が豊富にあっても結局は慣れ親しんだ物を選ぶから」

せっかく買ったのに一度も使わず、しまったままになっている物がみなさんの家にもあるだろうか。いわゆる「タンスの肥やし」というやつである。わざわざお金を払って手に入れた物なのに、なぜ一度も使わないままにしてしまうのか……。

英ウォーリック・ビジネス・スクールのダニエル・リード教授が、この謎を実験によって解明した。教授いわく、「人は、選択肢は多いほうが良いと考える一方で、結局は自分が慣れ親しんでいる物を選んでしまうことが原因」なのだという。

実験では、種類豊富に用意されたお菓子のなかから、今後数週間分のおやつを被験者たちに選んでもらった。被験者の半数には数週間分のおやつをまとめて一度に選択してもらい、残りの半数には一週間ごとに選ぶチャンスを与えた。

・一度に選ぶと好みにかかわらずより多くの種類を選択→好物以外は結局食べない
すると、数週間分のおやつをまとめて選ぶよう指示された被験者たちは、より多くの種類を選択することが判明。チョコレートやスナック菓子から果物まで、自分の好みよりもむしろ種類の豊富さに重点を置いて選んでいたのだ。しかし、自分で選んだにも関わらず数週間が経過後、好物以外の物は全く手を付けられないまま残されていた。

・選択の機会が増えるとより好きな物を選ぶ→無駄なく完食
これに対し、一週間ごとに選択する機会を与えられた被験者たちは、種類の多さよりも自らの好みに合った物を選ぶ傾向がみられた。例えば、スナック菓子が好きな人は、毎回スナック菓子のみを集中的に選んでいた。そのため、数週間後に残っていたお菓子はほとんどなかった。

・選択肢は多いほうが良い……でも結局はいつも同じ物を選ぶ
教授によると、「人は、選択肢が多いのは良いことだと考えがち」だという。そのため、数週間分のおやつを一回で選ばなければいけないときは、後の選択肢が広がるように種類を豊富に選んでおこうとするのだ。

しかし、実際に食べるときは、いつもと同じ慣れ親しんだ好きな物を選んで消費する。そのため、種類を豊富に選んだ物の中には食べないままになってしまう物も出てくるのだという。

・とにかく慣れ親しんだ好きな物にだけ固執しろ!
以上の結果から、教授は「買い物をする際は、様々な種類の物を10個買うよりも、好きな物を10個買うほうが無駄なく消費できる」とアドバイスしている。スーパーで買い物するときも、種類豊富に買おうとせず、慣れ親しんだ物だけを買えば食材の無駄を減らすことができるというのだ。

教授のアドバイスは少々極端な気もするが、せっかく買った物を放置してしまいがちな方は参考にしてみてはいかがだろうか。タンスの肥やしを減らす一助となれば幸いである。

参照元:Mail Online(英文)
photo: flickr robertDouglass


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