【チェルノブイリ取材】本当はチェルノブイリに住んじゃダメなんだけど住んじゃってるじいさんちに行ってみた

ロケットニュース24 / 2013年4月9日 15時0分

【チェルノブイリ取材】本当はチェルノブイリに住んじゃダメなんだけど住んじゃってるじいさんちに行ってみた

1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故。メルトダウン(炉心溶融)した影響により、世界中に放射性物質が飛び散るという悲惨な事態へと発展した。いま現在も放射線量が高いだけでなく、極めて高い放射線を放出するホットスポットもあるため、非常事態省の許可なく30キロ圏内に立ち入ることはできない。

・チェルノブイリから18キロの家に住む
しかし、そんなチェルノブイリから18キロの場所に位置する家に住んでいるおじいさんがいる。彼の名はエフゲーニーじいさん(75歳)。いま現在も元気にワンコとニャンコ、そして鶏と共に暮らしている。2013年4月、筆者(私)はエフゲーニーじいさんに会いに行ってみた。

・サマショール(わがままな人)
エフゲーニーじいさんは、チェルノブイリ原発事故のあとも30キロ圏内に住み続けている。すでに説明したように非常事態省の許可なく30キロ圏内に立ち入ることはできないため、ウクライナでは勝手に住んでいる人たちのことをサマショール(わがままな人)と呼んでいる。

・必ずしも正しい呼び方とはいえません
しかし、通訳のナターシャさんはこう話す。「彼らに対して、その言葉(サマショール)は必ずしも正しい呼び方とはいえません」。それぞれの思いがあってチェルノブイリ付近に住んでいるのであり、「わがまま」の一言で表すことはできないというわけだ。

・奥さんとふたり暮らし
エフゲーニーじいさんの家に行くと、ワンコが出迎えてくれた。かなり警戒しているせいか、ワンワンほえて威嚇する。ニコニコしながら歓迎してくれたエフゲーニーじいさん。庭に入ると、賑やかすぎるほど猫とニワトリがいた。奥さんとふたり暮らしらしいが、これなら寂しくなさそう。

・食事はどうしてる?
食料はものによって入手ルートが変わる。牛乳や肉はスーパーマーケットまで買い出しに行くし、魚は釣って食べることもある。卵は庭の鶏から手に入るし、手作りのバターもあるとのこと。特にバターは独特の豊潤なテイストがあり、クッキーに塗ってたべると絶品である。

・どうしてチェルノブイリに残ったのか?
それにしても、エフゲーニーじいさんはどうしてチェルノブイリ原発から18キロの場所に住み続けているのか? この件に関して彼はこう語る。「じいさんだからすぐに死ぬし、チェルノブイリに残ったんだろってみんなは思うかもしれない。だけどワシは27年以上前から住んでるし、そのときは40代で若かった」。そしてこうも話していた。「ワシはこの家で生まれた」。

・ウクライナへの行き方
日本からウクライナの首都キエフまでの直行便がないため、パリやフランクフルト、ローマ、アムステルダムなどを経由して行くことになる。成田空港からはANAやアリタリア航空、ルフトハンザドイツ航空、その他多くの航空会社で移動可能。鉄道ではベルリンからワルシャワ経由、北京からモスクワ経由で行くことも可能である。2013年4月現在、日本国籍の場合ビザは必要ない。

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Report: Kuzo.


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