【検証】もしもビッグダディに「一人っ子政策」の罰金を当てはめたらいくらになるの?

ロケットニュース24 / 2013年5月12日 22時0分

【検証】もしもビッグダディに「一人っ子政策」の罰金を当てはめたらいくらになるの?

最近中国の著名な映画監督、チャン・イーモウ氏が隠し子を含む7人の子どもがいる疑惑がもたれ、罰金約23億円を科せられる可能性が浮上しました。

これは、中国が1979年から行っている「一人っ子政策」の違反によるものです。もし仮に、大家族で有名なビッグダディ家(林下家)に罰金の算式を当てはめると、いくらの支払いを科せられることになるのでしょうか? 北京市の条例に当てはめて検証してみました。

・行政単位で内容が異なる
実は「一人っ子政策」は、行政単位でその内容が異なります。たとえば上海市では、二人目が誕生した場合、その両親に罰金を科せられるのに対して、北京市は世帯主のみに罰金が科せられます。また例外規定もあり、少数民族は政策の対象外で、漢民族が少数民族や外国人と結婚すると罰金は免除。初産が双子や三つ子などの場合も免除されます。

・再婚時の連れ子は罰金を科せられない
もし再婚した場合、相手に連れ子がいてもその子は政策の対象になりません。その時の相手との間でもうけた子どもだけが、政策の対象になります。

・北京市の罰金算式
北京市の場合の算式は、二人目が誕生した場合、「市の平均可処分所得」もしくは「実収入」、どちらか高い方の3~10倍の罰金を科せられます。三人目以降は、二人目の罰金の二倍を一人ごとに支払うことになります。

二人目が誕生した場合の罰金: 「市の平均可処分所得」 or 「実収入」 × 3~10
三人目以降の罰金:二人目の罰金 × 2

算式に「× 3 ~10」と幅があるのには、理由があります。出産の故意性や支払能力に応じて、金額が変わるとのこと。ビッグダディの場合は10倍で計算してみたいと思います。

・ビッグダディの平均年収
ビッグダディの平均年収は公表されていないため、不明です。インターネット上では1000万円くらいあるのでは? との意見もあります。実情は不明ですが計算をわかりやすくするため、推定で1000万円にしたいと思います。

・12人の子ども
そして、ビッグダディと元妻の間の子どもだけを対象に計算してみたいと思います。2011年1月当時、ビッグダディ家には夫婦と12人の子どもがいました。最初の子ども(長女)は対象外。三つ子の娘は一人として計算します。したがって、次のような計算になります。

「年収 × 10」(二人目の罰金) + 「年収 × 10 × 2」(三人目以降の、一人当たりの罰金) × 8(政策の対象になる子どもの数)
(10,000,000 × 10) +(10,000,000 × 10 × 2) × 8 = 1,700,000,000

なんと17億円になってしまいました! いくらタフガイなビッグダディと言えども、目玉が飛び出るような金額ではないでしょうか。

これはあくまでも、推測による計算です。厳密には行政ごとに内容が細かく分かれており、たとえば農業従事者は第一子が女児だった場合、男児を生むためにもう一度出産の機会があるとのこと。そのほか香港・マカオは対象外になるなど、かなり複雑。また政策の弊害により、労働人口減少も指摘されています。

ちなみに最近は一人っ子政策緩和の動きが強まっているそうです。もしかしたら、将来的に政策そのものがなくなる日が来るのかもしれません。

参照元:BEIJING AUDIT,Findraw.cn(中国語)
イラスト:マミヤ狂四郎


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