音で世界を「見る」! 全盲男性ダニエル・キッシュさんが習得したスキル『エコーロケーション』とは?

ロケットニュース24 / 2013年6月18日 11時0分

音で世界を「見る」! 全盲男性ダニエル・キッシュさんが習得したスキル『エコーロケーション』とは?

米カリフォルニア州在住の男性ダニエル・キッシュさん(47歳)は、生まれついての病のため、1歳のときに視界を失いました。

・視覚を補う能力
しかし彼は自転車に乗ったり、たった一人でトレッキングに行ったり、料理をこなすことができます。彼は視覚を補うため、独自の能力を身につけたそうです。一体どうやって、身の回りの物事を認識しているのでしょうか?

・生後13カ月で眼球摘出
ダニエルさんは、「網膜芽細胞腫」(もうまくがさいぼうしゅ)という悪性腫瘍をもって生まれました。これは眼球内に発生する腫瘍です。生後13カ月のときに、担当医は彼の命を救うために眼球の摘出手術を行いました。

・自然に習得したエコーロケーション
現在、義眼をつけて生活を送っていますが、物体との距離や形状を正確に把握することができます。実は幼い頃に自然に習得した、「エコーロケーション」と呼ばれるテクニックによって、視界を補っているのです。

・音を鳴らして反響音を聞いている
「エコーロケーション」とは舌先で「チ、チ、チ」という鋭い音を鳴らして、その反響音を聞いて周囲の状況を把握するというもの。これは船舶が、水中や海底の物体を探知する「ソナー」と同じ仕組みです。このテクニックにより、視覚を補い日常生活を送っているのです。ダニエルさんは反響音から周囲の三次元イメージを得ていると説明しています。

・2歳までに身につけていた
では、このテクニックをどのように習得したのでしょうか? 彼は、「多分、2歳にも満たないときにこのテクニック(エコーロケーション)を身につけていたと思います」と振り返っています。その当時、家族は目が見えないはずの彼が、どのように周囲の状況を把握しているのかわからずに大変驚いたそうです。ダニエルさん自身もどうやってテクニックを身につけたのか、思い出すことができないと言います。

・テクニックを世界中で指導
世界中を旅し、ときには数週間たった一人でキャンプ生活を送ることもあるというダニエルさん。自然習得したテクニックを「フラッシュソナー」と名付け、2000年より非営利団体「World Access for the Blind」を立ち上げて、世界各地で視覚障がい者のために指導を行っているそうです。これまでに500名以上に、テクニックの指導を行ったのだとか。彼のテクニックが多くの人に光をもたらすことでしょう。

参照元:Youtube,ODDITYCENTRAL,MEN’S JOURNAL(英語)


この記事の動画を見る

ロケットニュース24

トピックスRSS

ランキング