中国オタク用の日本語教材『萌日語』を買ってみた! いい教材だが何かおかしい / 例文「私の嫉妬は閾値を越え」「にゃんぱすー」

ロケットニュース24 / 2014年8月25日 10時0分

中国オタク用の日本語教材『萌日語』を買ってみた! いい教材だが何かおかしい / 例文「私の嫉妬は閾値を越え」「にゃんぱすー」

みなさんは、こんな経験はないだろうか? 外国人と日本語で会話をしたとき、生活用語はおぼつかないのに、やたら難しい単語を知っている。しかもなんだかマニアック! 聞いてみると「日本語をアニメやドラマで覚えた」という人がとても多い。

中国で、そんなサブカル大好きな日本語学習者にダイレクトに語りかける教材を発見してしまった! その名も萌日語。非常に丁寧な解説でわかりやすい教材なのだが、そこはかとなく何かがおかしいのだ!!

・丁寧なつくりの『萌日語』
上海のキオスクで、異様なオーラを放っていた『萌日語』。定価20元(約340円)。名前の通り、アニメや美少女で学ぶ日本語であるらしい。パラパラっと中身を見てみると……こ、これは!?

なんと、アニメの台詞が中国語の対訳つきで日本語で書き起こされているではないか! 用語や文法の解説も親切丁寧。たとえば「接続助詞:が」「接頭詞:お」など、日本人が読んでも勉強になる解説から、「分かんない」など口語表現まで幅広くカバーだ。

・ピックアップされた例文がおかしい
丁寧なのはいい。「ハッ!」となってしまったのは、その内容だ。教材として使われているのは、『猫物語(白)』『恋物語』『PSYCHO-PASS』『バカとテストと召喚獣』など! キャラクターの台詞がダダダーっと書かれているのだが、さらに印象的な文章がピックアップされている。

たとえば

それだけで私の嫉妬は閾値(しきいち)を越え、そして苛虎を生み出したのです(『猫物語(白)』より」
少なくとも生意気なガキが身の程を弁えて(わきまえて)、従順に頭を垂れる姿は見ていて悪いものではないな(『恋物語』より)」

……ッ!! こんなの、一生かかっても使うかどうかわからないぞ! いや、むしろ使えないだろ……ッ。「なんでやねん」と全力でツッコミたくなったが、教材でも「実用度は低め」と書かれているので、『萌日語』もその辺はわかった上でやっているようだ。

・覚えておくべき単語は「にゃんぱすー」「俺はフリーしか泳がない」など
『萌日語』が紹介しているのは文法だけじゃないぞ! 日本の文化や流行語も紹介している。「日本中を風靡した萌え流行語」として紹介されているのは……

にゃんぱすー(のんのんびより)」
やっはろー(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)」
あいつら……駆逐してやる! この世から……一匹残らず(進撃の巨人)」
俺はフリーしか泳がない(Free!)」

お、おう!! 確かに流行った言葉ではある。現実で使っている人は見たことないけどな! そのほか、「日中のお正月の過ごし方比較」もされていたが、その中で日本の冬の楽しいイベントと言えば「コミケ」とも紹介されていた。いや、まぁ、そうだけどさ……。ここまでくると脱力である。

・大真面目な日本語教材
何か暴走しているような様子に、見ているだけで「あああああああ」となってしまうが、コンセプトは

「学びとは永遠の課題、一生は勉強だ。しかし、勉強は往々にして退屈なもの」
「そこで私たちは勉強もゲームみたいに『自らの意思でやる!』、さらにそれが面白ければいいと考えました」

と、いたって真面目だ。うん、そうだよね。勉強はしないといけないのはわかってるけど、なかなか続かないもの。「好き」が勉強の原動力になるのなら、これほど捗ることもないだろう。

至極真っ当な話ではある。しかし、なんだかモヤモヤするのは気のせいだろうか? ともかく、こういうものによって、やたらと事情通で、不思議な言い回しが堪能な中国人が誕生するのだろうか? 「にゃんぱすー」と、話しかけてくるのだろうか? 会ってみたいものである。

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24

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