【コラム】電気自動車は今は買い時ではない / ガソリン車のほうが圧倒的にいい理由とは

ロケットニュース24 / 2014年11月10日 22時0分

【コラム】電気自動車は今は買い時ではない / ガソリン車のほうが圧倒的にいい理由とは

ガソリンを使わず、二酸化炭素を排出しない「電気自動車」。補助金も出ることから徐々にオーナーも増えてきているので、実際どれだけ使えるのか興味を持っている人も多いだろう。

購入を検討している人も多いと思うが、現状ではガソリン車を購入することを、私(筆者)は強くオススメしたい。各自動車メーカーのサイトだと、良い部分しか分からないことも多いと思うので、今回は “なぜガソリン車の方が良いのか?” その理由をお伝えしよう。

・充電費用が高額になって来ている
以前は無料で充電できる「充電スタンド」が多数あったが、徐々に有料化が始まっている。たとえばイオンに置いてある急速充電器は1回30分300円になり、その他も1分数十円の金額設定の充電スタンドが増えてきた。

月額制で充電費用は無料のプランもあるのだが、日産が提供している日産販売会社での充電が無料な「ライトプラン」は月額1429円、その他指定施設の充電が無料になる「スタンダードプラン」は月額3000円と、やや高めな金額となっている。

日産自動車のガソリン車「ノート」と電気自動車「リーフ」で比較してみると車体価格も100万円以上違うし、ガソリン代3000円を支払えば504kmも走れてしまう(DIG-Sの場合)ため、燃費の節約という面を見てもコスパが良いとは言えない。これは免除される税金や補助金を入れても同じである。

・充電に時間がかかる
また、問題はそれだけではない。充電に時間がかかるというところもネックになってくるのだ。自宅で充電するには満充電まで9時間、急速充電器を使っても80%充電までに30分はかかる。

たとえばガソリン車なら数分程度の給油で数百キロ走れるが、日産リーフの場合は、道にもよるが満充電でも実際は150キロ程度しか走らないことが多い。

さらに高速道路や道の駅などに置いてある充電器は先客がいる場合も多く、スムーズにいけば30分で充電できるが、待つ場合は1時間から1時間半充電のために休憩しなければいけないことも多々あるのだ。

・その他のデメリット
ほかにもガソリン車の場合はエンジンの排熱をエアコンに使用しているため、エンジンをかけると比較的すぐ温まり燃費にも影響しないが、リーフは電気を使ってエアコンを付けるため、冷房でも暖房でも走行可能距離がかなり縮まってしまう。

また、リーフ以外にもBMW i3 や、フォルクスワーゲン e-up!などの電気自動車が出てきたため、これからさらに充電器渋滞が起きる可能性は増えてくるだろう。

しかも、充電器は増えてきているものの、キャンプなどで山の中へ行く場合は走行可能距離が足りずに途中で電欠を起こしたり、そもそも行くことすら不可能な場合もある。

さらに雨が降っているときは、屋外にある充電器を利用する場合、どうしても雨ざらしのまま30分以上充電を続けなければならない……など、天候によって充電そのものが大変になることも。ちなみに雨天時は使用不可になる充電器もある。

・じっくりと検討しよう
──以上のように、ガソリン車と比べるとまだまだ電気自動車は不便と言わざるを得ない。もしガソリン車やハイブリッドカーから電気自動車に乗り換える場合は、目先の燃費だけにとらわれず、じっくりと検討してからにした方が良いだろう。

だが、電気だけで走行するときの静音性やスムーズな走りはかなり魅力的。でもガソリン車と同じように使いたいという人は、現状「プラグインハイブリッドカー」をおススメする。

電気だけでだいたい45km程度の走行が可能で、大容量で旅行にもバッチリの三菱自動車『アウトランダーPHEV』や、電気で20km程度走れハイブリッド走行での燃費も良いトヨタ『プリウスPHV』などであれば、乗り換えても不満無く使用できるだろう。

また、ハイブリッド走行はできないものの、ガソリンを入れることで走行可能距離が増えるレンジエクステンダーを搭載したBMW『i3』も、ゼロエミッションにこだわらなければ選択肢に入ると思う。

・セカンドカーでもガソリン車がおススメ
それなら「セカンドカーならいいの?」という声も聞こえてきそうだが、正直言ってセカンドカーでもガソリン車を現状はオススメしたい。戦術のとおり、軽自動車やコンパクトカーなら車体価格も圧倒的に安く、税金もさほど変わらない。

走行距離の少ない2台目なら月額料金の3000円を払えばかなりの距離が走れ、家族での乗り換えも容易。母親が電気自動車を使って家に帰ったあと息子が乗りたかったけど、「充電に数時間かけないと乗れない!」なんて事態も無いのだ。

電気自動車用の設備も整備されてきているものの、それに伴ってオーナーが支払う費用も増えてきている。もちろん電気自動車には電気自動車の良い部分もたくさんあるが、「ガソリン車と同じようにはまだ使えない」ということだけは必ず理解しておこう。

執筆:なかの
Photo:Rocketnews24.
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