世界の興味深い『死者の葬り方』10選 「鳥葬」「獣葬」「ジャズ葬」「ヴァイキング葬」など

ロケットニュース24 / 2014年12月15日 20時0分

世界の興味深い『死者の葬り方』10選 「鳥葬」「獣葬」「ジャズ葬」「ヴァイキング葬」など

毎日たくさんの命が消えていく。最近では高倉健さん、菅原文太さん、納谷悟朗さんなどが、多くの人々に惜しまれながらあの世へと旅立った。

古今東西のあらゆる文化で「死」は大きな意味を持っており、その時代・土地固有の方法で死者を送ってきた。価値観も違えば、最後の「さよなら」の伝え方も違う……ということで、世界の人々がどんな方法で死者を見送ってきたのか見てみよう。

その1:ジャズ葬
ジャズが生まれた街として名高い、米ニューオーリンズでは、お葬式までジャズだ。17世紀にアフリカ大陸に存在したダホメ王国などで行われていたものが、アメリカに伝えられたという。

そこには「後に残された者が強くいられるように、ちゃんとした葬儀を行って死者を送る」という気持ちが込められている。葬式に音楽を演奏することは、アフリカでは広く行われていることだが、現在のニューオーリンズのようにブラスバンドが盛大に演奏を披露するようになったのは18世紀初め頃から。

遺体を墓に運ぶときは静かな曲を。逆に、帰りは賑やかな曲を演奏する。

その2:ヴァイキング葬
ヴァイキング時代と呼ばれる800年から1050年の間に、ヴァイキング(海賊)が行っていた死者の葬り方

火葬と土葬があったが、死者には普段着が着せられ、日常生活で使用していた私物が一緒に葬られるのだ。なかには、死者が次の世界に旅立つために、ボートや荷馬車などに遺体を横たわらせたり、馬が一緒に埋められていた墓も発見されている。このような葬儀方法は、キリスト教が広まるとともに徐々に廃れていったという。

その3:洞窟での屈葬
ハワイ諸島の伝統的な葬儀方法に、洞窟に遺体を入れるものがある。遺体は胎児の様に折り曲げられ、手と足は縄で縛られる。その上から、桑の木の皮で作った “タパ” と呼ばれる布がかけられるのだ。

長期保存のため、内蔵が取り除かれて塩がつめられるそう。また、骨は神聖なもので、潜水の力を持っていると考えられていたという。今でもハワイの多くの洞窟には、白骨化した遺体が残っていたりする。

その4:鳥葬
チベットやモンゴルでの伝統的な葬儀方法の一つに「鳥葬」がある。神聖な生き物だとされるハゲワシに、遺体を食べてもらうのだ。

ある資料では、約8割ものチベット人が鳥葬を選んでおり、なかには毎日平均10体もの遺体が葬られる「鳥葬場」もあるという。祈りが唱えられた後、ハゲワシが食べやすいように遺体が解体されるのだ。

その5:風葬
遺体をそのまま放置する「風葬」。東南アジア、オーストラリア、北アメリカ、沖縄など、世界中の多くの地域で行われている。

樹や台座の上、洞窟などに遺体を置いて風化させるのだ。その理由は、火葬施設や埋葬する土地がなかったり、宗教的な背景があったりと地域によって様々。

その6:環境にやさしい葬儀
現在、アメリカでは環境を考慮した葬儀方法を選ぶ人々が増えつつあるという。

米非営利団体「The Green Burial Council」は、二酸化炭素の排出量を少なくしたり、生態系を破壊しないなど、40もの「環境にやさしい葬儀方法」を提唱している。例えば、遺灰を人工漁礁(ぎょしょう)に混ぜ込み、海の底に置くという方法なんかもある。そうすることで遺体が、海の生き物のすみかとして役に立つことになるのだ。

その7:ガーナの棺桶
「ガーナの棺桶」は、NHKの番組で漫画家の西原理恵子さんが紹介したことでも有名だ。生前の職業など、その人物がどのような人生を歩んできたかが、一目で分かるような棺桶が作られるのだ。

魚や鳥、トウモロコシ、船、飛行機、カメ、豚、ネズミ、ライオン、金づち、ビール瓶などなど、カラフルでユニークな棺桶で亡き人をあの世と送る。

その8:マダガスカルのファマディハナ
お葬式ではないが、マダガスカルには有名な「ファマディハナ」という死者のための儀式がある。何年かに一度、家族が墓から祖先の遺体を出すのだ。そしてバンドの演奏と共に、遺体と一緒に踊るのである。

数名の人々が、布で巻かれた死者を肩の高さで抱えるのがこの “踊り” 。その後、遺体に巻く布が変えられて、また墓に戻される。香水やワインなどが、遺体にふりかけられることもある。この儀式は、数日がかりで行われる。

その9:バリの火葬式
インドネシア・バリ島のヒンドゥー教にとって、火葬は重要な儀式だと考えられている。火葬することで、人間の魂が体が解放され、生まれ変わることができるのだという。

なかでも、王家の「火葬式」は特に盛大で、世界中から観光客が集まる。最近では2013年に行われた王家の葬儀が、大変な盛り上がりを見せたのだとか。重さ20トン、高さ22メートルもの、竹でできた塔型の火葬塔と神輿(みこし)に棺桶が積み込まれ、何百人もの人々が担いで町を練り歩いた。

その10:マサイの獣葬
アフリカのケニア南部からタンザニア北部一体に暮らすマサイ族。彼らは、お墓を持たない。遺体は放置して、ハイエナなどの動物に食べさせるのだ。その上、遺体が食べ残されることは不吉だとされているため、家族は遺体を血や脂肪にまみれさせて、動物の気を引くように工夫するという。

また、墓を作ることは地球にとってよくないと考えられているので、首長など地位の高い人間だけ、墓が用意される。しかし、マサイ族の中にもキリスト教徒やイスラム教徒が増加しているため、この考え方も徐々に変わってきているようだ。

参照元: matador networkTED blogAtlas ObscuraGreen Burial CouncilMonkey Forest (英語) 墓石ナビ週刊ライフネシア
執筆:小千谷サチ
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