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!!!が語る波乱含みの新作、XTCやR.E.M.の影響、日本でのクレイジーな経験と若さの秘訣

Rolling Stone Japan / 2022年5月13日 17時0分

2019年11月1日、渋谷O-EASTで開催された前回の来日公演にて(Photo by Kazumichi Kokei)

前作から約3年待たせただけあって、!!!(Chk Chk Chk/チック・チック・チック)の9thアルバム『Let It Be Blue』は、全ファン納得の踊れるキラー・チューンが満載。初期の”ディスコ・パンク”と形容された作風を出発点に、1stアルバムから20年かけて多種多様なサウンドを飲み込み、熟成を重ねてきたバンドの集大成と言える鉄壁の1枚が完成した。9月に待望の来日も決定した!!!から、前作に引き続きニック・オファーが登場。実は波乱含みだった新作の話題はもちろん、XTCやOMDから受けた影響、初来日時のエピソード、アラフィフになった今も短パンキャラを維持して踊り狂える若さの秘訣まで、怒涛の勢いで語ってくれた。


―新作は、率直に言って満塁ホームラン級の出来だと思います。2020年に公開したシングル「Im Sick Of This」や、ダークな曲もあったEP『Certified Heavy Kats』とはトーンがやや違って、ライブでの!!!を思い出させる、とてもエネルギッシュでバラエティ豊かなアルバムになりましたね。

ニック:そういってもらえるとすごく嬉しいよ。ありがとう。

―パンデミックの初期から現在までの間、気分的にはどのような変化があったのでしょうか?

ニック:アルバムの内容がそのように変化したのは、パンデミックでバンドがバラバラの状態でアルバム制作をしなければならなかったからだと思うんだ。これまでももちろん各レコードで変化はし続けてきたけど、皆で一緒に作れなかったことは大きな変化をもたらしたんじゃないかな。時間ができたから、これまでよりもフォーカスすることもできたし、色々なことを試してみる時間があったことも影響していると思う。



―1曲目の「Normal People」は、ジョアン・ジルベルトみたいでかっこよかったですよ。

ニック:それはかなりの褒め言葉だな(笑)。ありがとう。

―!!!のアルバム1曲目には毎回驚かされますけど、フォーキーで内省的な「Normal People」で始めることにしたのは何故ですか?

ニック:本にも同じことが言えて、面白い文章で始まる本の方が惹きつけられると思うんだよね。レコードも同じで、例えば面白いドラムの音なんかで始まると、お!と思う。だから、本にせよレコードにせよ、俺は何かの始まり方に興味があるんだ。このレコードのスタートに「Normal People」を選んだのは、このレコードでは何が起こるかわからないぞ、というのをリスナーに知らせるため。少なくとも3曲目くらいまで聴かないと、俺たちが今回いったい何を作ったのかわからないと思う。アルバムの最初にあの曲を持ってきて、今回のアルバムってどんなレコードなの!?っていうサプライズを与えたくてさ。新作は、サプライズの連続だからね。スペイン語の曲もあれば、R.E.M.のカバーもあれば、パンク・ソングもある。最初の曲は、これからたくさんの驚きが起こることの告知みたいなものなんだ。



―今回はソングライティングのクレジットにあなたの名前がない曲が結構ありますよね。ラファエル・コーエンなど各メンバーの持ち味も、これまで以上に出てきたと思います。どんな風にアルバム作りを進めたのか、プロセスを教えてもらえますか?

ニック:ネットでフォルダを作り、Abletonセッションを交換しながら曲を作っていったんだ。お互いにセッションを送り合い、もらったファイルを開き、その音の上に自分の音を作り重ねる、そんな感じ。中には俺には何ができるかわからなかったセッションもあってさ。開いてはみたものの、何を乗せたらいいかわからない、みたいな。そういうトラックは、俺が作ったパートはなしで完成したからクレジットに名前が乗ってない。今回は、メンバーそれぞれがより曲作りに大きく関わっていると思うね。まあでも、今回に限らずクレジットは『THR!!!ER』(2013年)くらいから少しずつ変わってきてはいるんだけどさ。他のソングライターを招いたり、あのアルバムからラファエルも入ったし、彼はあの時から曲作りでどんどん大きな役割を果たすようになっていったからね。

―グアテマラの血を引くラファエルが加わってから、もともとたくさんの色を持っていた!!!のパレットが、より色彩豊かになった感じがします。ミーア・ペイスのヴォーカルが素晴らしい「Panama Canal」も、これぞ最新型の!!!、と思いました。彼らの貢献については、いかがですか。

ニック:そうだね。ラファエルは今回のレコードでこれまで以上に前面に出ていると思う。彼が1人で書いた曲もあるし。!!!の皆がそれぞれ異なるパーソナリティや個性を持っていて、皆が関わるぶん、それが各曲に他とは違う何かをもたらしているんじゃないかな。彼らが関わることでサプライズが生まれる。俺なら絶対にやらないようなことが、曲の中で起こるわけだから。皆それぞれに、自分以外は誰もっていない独特の感性を、曲にもたらしてくれていると思うし、それが!!!の音楽を常に新鮮で絶えずエキサイティングなものにしてくれているんじゃないかな。



―これまでもドナルド・トランプへの怒りを表明してきたあなたですが、今のアメリカの一部に移民を嫌う空気が漂っていることと、新作が多民族の街であるニューヨークらしいサウンドを強調した感じの内容になったのは、何か関係があるでしょうか?

ニック:意図的にそうしたわけではないけれど、それは常に俺たちのサウンドの一部であり、ニューヨークの一部でもある。だからこそ俺たちはニューヨークに越してきて、ここに住んでいるわけだしね。ニューヨークの音楽やカルチャーにはいつだって興奮させられるし、それはやっぱり様々な人々が集まっているからこそ。だから、ニューヨークのそういった部分に!!!はずっと影響を受けてきていると言えると思う。今回のレコードで今までよりも特別それを意識したわけじゃないけど、もしリスナーがそういう雰囲気をより感じるのであれば、それは多分、俺たちが作りたいと思っていた様々なサウンドを、前よりもうまく作れるようになり、自分たちの音楽に取り入れることができるようになったきたのかも。

XTCやR.E.M.への共感、ウィル・スミスの事件について

―「This Is Pop 2」という曲もありますが、これはまさかXTCとは関係ないですよね?

ニック:あるよ! XTCの「This Is Pop」を参照してる。彼らの曲は好きで高校の時よく聴いてたし、感謝を示す意味でそのタイトルにしたんだ。その曲を作っていた時はクラフトワークにハマっていたんだけど、レコード全体を、アウトバーンとかコンピューターとか、色々なテーマに捧げる彼らのあのアプローチが好きでさ。そういう抽象的なコンセプトと共にアルバムをプレゼンするっていうアイディアを気に入って、俺もそれを自分なりにポップ・ミュージックでやってみたいと思ったんだ。もっと言えば、クラフトワークが『Autobahn』でやったことを、自分もやってみようかなって。

―「This Is Pop 2」や「Its Grey, Its Grey (Its Grey)」は、メン・ウィズアウト・ハッツとかオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク(OMD)が活躍したシンセポップの時代も思い出す感じで、面白い曲でした。

ニック:ありがとう。OMDは、俺が初めてライブで見たバンド。デペッシュ・モードのオープニングがOMDだったんだ。OMDは大好きで、沢山影響を受けてる。未だに大好きだね。メン・ウィズアウト・ハッツは「The Safety Dance」1曲しか知らないな。いや待って、2曲だ! 「Pop Goes The World」っていう曲があるのを思い出した!





―まさに、「Pop Goes The World」を思い出したんですよ。その「This Is Pop 2」をはじめ、3曲にジョエル・フォードが参加していますが、これはダニエル・ロパティン(OPN)とのフォード&ロパティンとかで活躍してきたジョエルですよね?

ニック:イエス。でも俺たちジョエルのことは好きじゃないから、彼の話はしたくない。俺がそう言ったって書いていいよ(笑)。

―そこまで言わせてしまうなんて(笑)。ジョエルは何をやらかしたんですか?

ニック:最初は、レコード全体で彼に関わってほしいと思っていたんだ。でも、作業がめちゃくちゃ遅くてさ。それで、途中で彼とはもうやらないことにした。彼が既に作業に関わった部分で使用した箇所もいくつかあったから、クレジットにはちゃんと彼の名前を載せたというわけ。

―インディ・ロックにありがちな、ポップ・ミュージックを見下すような態度とは、あなたは無縁ですよね。マドンナもマックス・マーティンも大好き!というのが、あなたの基本姿勢で、かつてサクラメントでハードコアのシーンにいた人としては、珍しいタイプだと思います。インディ・ロックやハードコアの排他的な部分には、息苦しさを感じていたところもあったんでしょうか?

ニック:俺自身にも、ポップ・カルチャーに全く興味を示そうとしなかった時代はあったよ。特に90年代、ハードコアやパンクのシーンにいた時はそうだった。でも、ポップには人と人を繋げる良いところがあると気づくようになったんだ。それは、俺がどんな音楽を作る上でもやろうと心がけていること。良いポップ・ミュージックって、理由はわからないけど皆を惹きつけるし、否定のしようがない。受け入れざるを得ないんだよね。聴いていてとにかく気持ちがいいし、皆が素直にその曲を好きになる。その自然な魅力が素晴らしいと俺は思う。どうしても引き込まれてしまうあの力。どんな音楽でもどんなスタイルでも、その曲が良い作品であれば、それはどんな人にでも伝わる。どんなスタイルのサウンドに挑戦している時も、俺はそういう曲を作ることを目指しているんだ。



―最近R.E.M.の話をする人が少なくなったので、「Man On The Moon」は嬉しい驚きでした。あのカバーはどんな風にできたんですか?

ニック:さっき話したAbletonセッションの一つとして始まったんだ。まずラファエルが90年代のヒップホップみたいなリズムを作って、それを俺に渡してきたんだけど、何を乗せようかとあのリズムを聴いていた時、なぜか「Man On The Moon」が頭から離れなくなって。それで改めて歌詞を調べてそのリズムの上に重ねて歌い始めたら、それがすごく新鮮に感じた。それはただやってみただけで、本当はあとから自分でちゃんと歌詞を書き直そうと思っていたんだけど、この曲にこれ以上の歌詞を書くことは無理だなと思って、そのままキープすることにしたんだ(笑)。カバーをするには面白いやり方だとも思ったし、何かをコピーしながらも新しい何かを作り出すのはすごくクリエイティブだとも思った。そうやって作品が出来上がっていくのは、すごくエキサイティングだったね。

―あなたにとってR.E.M.はどんな存在?

ニック:彼らはもちろんスペシャルな存在。高校の時に聴いて、他とは違うなと感じたバンドの一つだった。彼らのディスコグラフィーには素晴らしい曲が沢山あるし、彼らは俺のヒーローと言っても過言じゃない。高校の時は、ライブも見に行ったんだ。あと、マイケル・スタイプのことはニューヨークのパーティーでよく見かけてたんだけど、すごくクールだった。彼らが今回のカバーを聴いて感想をSNSに投稿してくれた時は、めちゃくちゃ嬉しかったね。彼らのレコードを聴くと、高校時代を思い出す。鳥肌が立つこともあるくらい。R.E.M.の音楽って、聴くとすごくユニークな感情がわいてくるんだ。だから、あのカバーで今度は俺たちが彼らに興奮を与えることができたということは、俺にとって大きな意味があった。すごく誇りに思ってる。




―「Man On The Moon」はスタンダップコメディアン、アンディ・カウフマンについての歌なので、聴きながらクリス・ロックがウィル・スミスにぶん殴られた事件も思い出しました。あの件についてはどう思いました?

ニック:ウィル・スミスが殴ったのがアンディ・カウフマンだったらもっと大ごとになってただろうな(笑)。アンディ・カウフマンはクリス・ロックほど冷静になれなかっただろうから(笑)。俺はアーティストだから、アーティストの表現の自由だと思うかな。あれはクリス・ロックの表現の仕方なんだと思うし、俺はコメディが好きだから。でも同時に、誰だって人間なんだから、感情が爆発してしまうことは自然だとも思う。ウィル・スミスは最悪なことをしたって世の中が言ってるし、それに続いて色々言ってる人たちも多い。でも、俺は、確かにウィルはミスをやらかしたけど、それはそれで仕方ないと思う。誰だって間違いを犯すことはあるからね。

日本でのクレイジーな経験

―久々に来日が発表されて、うれしい限りです! 日本には2004年から数えて、もう12回は来ているはずですが。一番最初に来日したときのLIQUIDROOMやフジロックについては、何を覚えてますか?

ニック:最初に東京に着いた時、みんなが持ってた携帯がデカくてびっくりしたのを覚えてる(笑)。今はスマートフォンが主流になったけど、当時は日本の方が電子機器に関してはだいぶ先を行ってたんだよな。で、さすが日本!って思ったんだ(笑)。あのあと、アメリカの携帯もデカくなっていった。LIQUIDROOMのショーは、飛行機から降りてすぐで、全員時差ボケがやばかったんだ。でも日本に来た興奮で乗り切った。あと、日本のオーディエンスは他と違うなと感じたのも覚えてる。俺が踊って腕を右に出せば全員が右を見て、左に動かせば皆が左を見るんだよ(笑)。ワーオ! 日本のオーディエンスは俺の動きの一つ一つを見てるんだ!って思った(笑)。あれは面白かったな。




2004年7月30日、恵比寿LIQUIDROOMで開催された初来日公演にて。その後、8月1日にフジロック初出演を果たした。

―何回も出演したフジロックでは、2007年に一番大きいGREEN STAGEへの出演も果たしました。あのような大会場から、2019年の京都メトロのようなクラブまで、いろんなタイプの会場でやってきましたが、日本でのライブで特に印象に残っているのは?

ニック:やっぱり2007年のフジロック。あのショーを最後にジョン・ピュー(Dr,etc.)がバンドを抜けることがわかっていたからね。ショーのあとも、バックステージで彼と多くを語って、そのあと彼はバンドから去って行った。あの時はめちゃくちゃ悲しかったし、本当に特別なショーだったんだ。すごくクレイジーでエモーショナルな瞬間だったね。

―日本での最もクレイジーな想い出、ベスト3を挙げてください。

ニック:一つはその日の夜。渋谷に帰ってきてカラオケに行ったんだけど、隣の部屋の人たちが俺たちの部屋に入ってきて、最高に楽しかった(笑)。暑いからとか言って、みんな上半身裸でさ。彼らが乱入してきた時、皆でレッチリを歌ってたんだけど、彼らはレッチリを知りもしなかったのにめちゃくちゃ盛り上がってた(笑)。あとは初めて来日した時、あらゆるものがアメリカと違っていて驚いた。ドアの取っ手だってそうだし、とにかく色々。あとはelectraglide。朝の7時に外に出たら、超高速で車が走ってレースしてたんだよ。それで警察が来たんだけどさ、パトカーのスピードが遅すぎて笑えた。相手はレースカーでビュンビュン飛ばしてるのに、ゆっくり走っててさ(笑)。




2013年、千葉・幕張メッセで開催されたelectraglidにて。ローリング・ストーンズ『女たち』柄の短パンも話題に。Photo by Tadamasa Iguchi

―!!!の音楽は、ありとあらゆるジャンルの影響を吸収して生まれたものですよね。「!!!を作ったレコード」を、今思いつく限りでいいので挙げてみてもらえますか? 料理のレシピを教えるような感じで。

ニック:アウトキャストの『Stankonia』は確実にその一つ。一つのアルバムに、様々なアーティストによる種類の異なる曲、違う種類のサウンドが沢山詰まってる。俺たちは本当にたくさんのレコードに影響を受けているけど、その中でも金星なのがそのアルバムなんだ。あんなレコードを俺たちも作れたらっていつも話してるよ。



―あなたが90年代にサクラメントでやっていたThe Yah Mosはハードコア・パンクだったし、The Boulevard Park Trioはガレージ・パンクでした。そこからディスコやダンス・ミュージックへ興味の対象がガラッと変わったきっかけは何だったんでしょう?

ニック:サクラメントは孤立した街だから、人気のパンク・バンドはやって来ない。だから、自分たちなりにパンクをやっていたんだ。つまりは、自分たちが好きな他のスタイルの音楽を取り入れたりして、王道のパンクとはまた違ったパンクをやっていたんだよ。自分たち自身がパンクとして満足できる音楽というか。The Yah Mosは、確実にネイション・オブ・ユリシーズ(ソウルやフリージャズの影響も取り入れていたワシントンD.C.のハードコア・バンド)や、60年代のソウルから影響を受けていた。そこから、興味を持つ音楽がだんだん広がっていったんだ。60年代のソウルから70年代のファンクを発見して、そこから70年代のディスコへ飛び、今度はディスコからハウスへと広がり、それが広がり続けていった。ネイション・オブ・ユリシーズがそのきっかけを作ってくれたと言っていいと思うね。そこから始まったから。




―これは一度訊いてみたかったのですが、サウンド的に近くて元メンバーが加入してもいるLCDサウンドシステムについて、あなたはどう思っていましたか? 刺激されたところもあるでしょうし、ある意味ライバルでもあると思うのですが。

ニック:アーティストには常に競争相手やライバルがいる。でも、LCDサウンドシステムをライバルと呼ぶのはちょっと違うんじゃないかと思う。なぜなら、彼らは!!!をライバルと思ってないだろうから。だって、彼らの方が断然有名だからね。でも、同じ時期にニューヨークから出たバンドの中で、一番すごいのはやっぱり彼らだと思うよ。彼らはアーティストとして一貫性がある。彼らのようなバンドがいてくれることは、俺たちにとっても良いことなんだ。俺たちも負けてられない!と、やる気が出るからね。彼らがなんであそこまで成功してるかって、良い仕事をしているからに尽きる。それは俺にとってずっとインスピレーションであり続けているんだ。彼らはとにかくベストを尽くして、素晴らしいレコードを作り続けている。そういうレコードを聴くことは大切だし、俺は彼らのレコードが好きだし、逆に出来が悪ければがっかりすると思う。彼らは俺にとってライバルではあるけれど、ただのライバルじゃない。”才能溢れるライバル”なんだ。

―今まで、!!!をやめてしまおうかなと思ったことや、解散の危機を迎えたことはありますか? あるなら、いつ、どんなとき?

ニック:レコードを作るたびに思ってるよ(笑)。でも、レコードを3枚作ったあたりから、これは自分が一生覚え続ける感覚なんだろうなと悟ったから、その気持ちは自分にとって活動する上での一部になっている。フラストレーションって必ず感じるものだし、感じる必要があるんだと思う。より良い何かを作ろうとするからこそ生まれるものだからね。恋愛だってそうだろ? バンドもそれと同じ。続けるには良いことばかりじゃなく、乗り越えなければならないことも沢山出てくる。葛藤や奮闘はつきものだからね。だから、やめたいって思ったことは何度もあるよ(笑)。

―オリジナル・メンバー3人に新しいメンバーが加わってから、バンドのケミストリーもそれまでとは変わったのでは? しばらくライブを観られないままですが、今の!!!はどんな状態ですか?

ニック:メンバーが変わるたびに、むしろ彼らに変化をもたらしてほしいと思ってるからね。変わったというか、俺たちは常にケミストリーを変えたいと思ってる。そうすることで、音楽を新鮮に保つことができるから。今の!!!は、ラインナップは前回(2019年)のライブと同じ。でも他のプロデューサーと組んだり……ジョエルだってそうだけど、そうすることでケミストリーは変化していると思うし、それはレコードにもライブにも反映されていると思う。




2019年11月1日、渋谷O-EASTで開催された前回の来日公演にて(Photo by Kazumichi Kokei)

―あなたも今年で50歳ですね。体力的にも今までとはかなり変わってくると思うんですが、最近のMVを見ていると、これまでと変わらず短パンで踊りまくっていて安心しました。健康の維持のために、何か気を付けていることや、努力していることはありますか?

ニック:YouTubeを見ながらヨガはやってるよ。あれは結構効くんだ。あとは、自転車にたくさん乗ってる。ニューヨークはほぼ自転車で移動してるんだ。「Man On The Moon」のビデオに映ってる自転車で。あとはダンスだな。ダンスはお年寄りに良いって言われてるよな(笑)。自分で踊ってて、そうだろうなと思うよ(笑)。もっと年をとっても、ずっと踊っていたいね。

―「今現在の!!!というバンドを説明するキャッチフレーズを考えてください」と言われたら、あなたは何と答えますか?

ニック:アメリカの電池のブランドで、エナジャイザーってのがあるんだけどさ。アメリカで有名になったその電池のコマーシャルがあるんだけど、ドラムを叩くうさぎのネジ巻き人形が出て来て、その電池を使ってるから、ずっとドラムを叩き続けるんだ。で、そのキャッチフレーズが、”Still Going”なんだけど、!!!を表すキャッチフレーズはそれだと思う。9枚目にして未だに新鮮に感じられるレコードを作れているっていうのは、自分たちにとっても驚きなんだよね。”まだまだ続く”こそ、俺たちが目指していること。だから、この言葉に勝るものはないと思う。





!!!
『Let it Be Blue』
発売中
オリジナルTシャツ付セットも販売
詳細:https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12382


!!!来日公演
2022年9月5日(月)SHIBUYA O-EAST
開場/開演: OPEN 18:00 / START 19:00
詳細:https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12782

Local Green Festival22
2022年9月3日(土)、9月4日(日)
横浜赤レンガ倉庫
詳細:https://localgreen.jp/

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