ジョニデ裁判 米専門家「米世論ではデップの勝訴がほぼ決まっていた」
Rolling Stone Japan / 2022年6月3日 14時10分
ジョニー・デップが元妻で女優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴え勝訴した裁判で、危機対応の広報を専門とするジュダ・エンゲルマイヤー氏は、評決が読み上げられる前から世論ではデップの勝訴が決まっていたと語った。
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「(評決が出る前から)どんな評決になろうともジョニー・デップの勝利だと思っていました。彼は忠実なファンがいることを示しましたからね。彼の望みが名誉挽回と映画界に復帰して稼ぐことだとすれば、オーディエンスを取り込むことが出来ることが分かったスタジオ側は、あえて彼を起用するでしょう。(スタジオ側が)幸せな家庭人に彼を起用することはないと思います。ディズニーの王子役はもらえないでしょうね。ですが間違いなく、仕事には復帰できます」
ここ数週間、デップ対ハードの公判は世間の注目の的だった。ファンはミームを作成し、ハード宛の脅迫状をソーシャルメディアに投稿した。最後に証言台に立ったとき、ハードはインターネット上で脅迫されたと語った。「私は日々いやがらせや屈辱や脅迫を受けています。法廷に出向いて、世間の前に姿を見せ、人生最悪の時を迎えていること――今まで経験してきたこと――こうしたことまでも、屈辱の材料にされています。みな私を殺したがっていて、毎日そう言われます」と彼女は言った。「私の子どもを電子レンジに入れてやる、とも言われます」
デップは今回の勝訴について、「メディアを介して、私に対する極めて深刻かつ罪深い虚偽の疑惑がかけられました。それによって、私は起訴もされていないのに、憎悪に満ちたコンテンツの猛攻撃に遭いました」とデップは声明を発表している。「疑惑は2度も世界中に瞬時に広まり、私の人生やキャリアに甚大な被害を及ぼしました……6年越しで陪審が人生を取り戻してくださり、頭が下がる思いです」
裁判ではアメリカ市民的自由連合(ACLU)も絡んだ奇妙な裏話も持ち上がり、ACLUがハードと元恋人のイーロン・マスクに深く関わった経緯が語られた。ハードは2016年、離婚の慰謝料700万ドルをACLUおよびロサンゼルス小児病院に全額寄付すると公表した。実際には全額どころかそれに近い額を寄付したことはなく、2020年に行われたイギリスの裁判では宣誓下で虚偽の証言をしており、その証拠をデップの弁護団から突き付けられると彼女の信用はがた落ちした。ACLUは手荒な手段でデップの弁護団を再三妨害し、ごく最近もニューヨークの裁判所に提訴し、書類準備にかけた時間と費用8万6253ドル26セントを求めてデップを訴えている。こちらは2022年6月15日に公判開始の予定だ。
デップとハードは2012年から交際をスタート。2014年に婚約し、翌年結婚した。2016年に別居した後、2017年に「和解しがたい相違」を理由に離婚が成立した。
翌年、ハードは家庭内暴力の犠牲者だと主張する寄稿記事をワシントンポスト紙に発表した。この記事をめぐり、デップは2019年に名誉毀損で彼女を訴えた。
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