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小児性愛者がSNSを見てるかも? 我が子の動画投稿に保護者たちが自制促す 米

Rolling Stone Japan / 2022年7月25日 6時45分

©allthings.kelso/Tik Tok

約1700万人のフォロワーを抱えるレン・エレノアちゃんにママさんTikTokユーザーが心配する理由。

【動画】浴槽で遊ぶ幼女の動画が性的対象として見られている?

問題のTikTokアカウント「wren.elenor」のコンテンツは、どれもわりと無害に見える。投稿の大半を占めるのは、髪を2つに結んだ3歳ぐらいの愛らしい少女、レン・エレノアちゃんが、キッチンカウンターをよじ登ってガールスカウト用のクッキーをつまみ食いしたり、7月4日の独立記念日に水風船を割ったり、アップルサイダー味のドーナツを食べたりする動画だ。このアカウントは収益も得ているらしく、レンちゃんの母親ジャクリーンさんは、SheinやHippeasといったブランドのPRコンテンツに母娘2人で映った動画を投稿している。

ここ数週間、ジャクリーンさんがソーシャルメディアで我が子を食い物にしている、という非難が持ち上がっている。こうした議論はおおむねレンちゃんとジャクリーンさんに集中しているが、幼い子どものコンテンツを投稿している他のママさんTikTokクリエイターにも波及している。そもそも子どもの画像をソーシャルメディアに投稿するべきか、という道徳倫理も取り沙汰され、大勢の保護者が慌てて自分のアカウントから我が子の動画を削除している。

ジャクリーンさんが何らかの形でレンちゃんを搾取しているという証拠はどこにもない。レンちゃんに特化した購読者1万3000人のsubredditによれば、むしろ避難の矛先はタンポンで遊ぶレンちゃんや水着姿で水遊びするレンちゃんなど、ジャクリーンさんが投稿するコンテンツの内容に向けられているようだ。Subredditのコメント欄には、「こうした動画のいいねや保存回数が他の動画よりも多い」という指摘だけでなく、一部フォロワーのソーシャルメディア履歴を追跡し、「フォロワーが残した怪しげなコメントや他に保存した動画を見ると、小児性愛の傾向が見られる」という意見も見られる。レンちゃんのファンアカウントや「アメリカンドッグを食べるレンちゃん」「きわどい衣装のレンちゃん」といった検索ワードが存在することも、レンちゃんが性的対象と見られている証拠だと指摘する声もある。

「今TikTokでこういう状況になっているのを偶然知って、人生でかつてないほど恐怖と嫌悪感を覚えた」とは、とあるsubredditの投稿だ。「この子を真っ先に守るべき人間が、娘の安全や幸福を気にかけず、注目を浴びる小道具にして金稼ぎしているのがとても残念だ」

いまや議論は拡大し、親の意図がなんであれ我が子の画像を投稿するべきではない、という一般論にまで発展している。「明らかにおかしな人がそこら中にいるし、子どもを守るうえでコントロールできないこともたくさんある」とは、「allthings.kelso」というクリエイターの意見だ。彼女が投稿したレン・エレノアちゃんに関する動画には1万5000件弱のいいねがついている。「でも、ソーシャルメディアにどんなコンテンツを投稿するかは自分でコントロールできる」


児童搾取疑惑をかけられているアカウントも

今のところジャクリーンさんからは、自分のアカウントをめぐる騒動に直接的な言及はない。ローリングストーン誌の取材依頼にも返答はなかった。だが、クリエイターが我が子の写真をソーシャルメディアに投稿すべきか、という議論はずいぶん前からある。とくに幼い子どもインフルエンサーに対して激しい議論や陰謀論が集中するTikTokでは、何度となく持ち上がっている話題だ。その一例が、親子クリエイターBebop and Bebeだ。2人のアカウントは一風変わった動画と、Bebopちゃんの派手なメイクや大人びた服装で激しい論争の的となった。母親が娘を人身売買しているのではないかという憶測が飛び交っているにもかかわらず、アカウントは騒動について一言も触れず、そしらぬ顔で投稿を続けており、それがなお児童搾取疑惑に拍車をかけている。

レン・エレノアちゃん騒動を発端に、怒りに燃える母親たちが続々とソーシャルメディアから我が子の映る動画を削除するという事態も起きた。規制を敷いて子どものインフルエンサーを保護するべきではないか、という至極まっとうな疑問も持ち上がっている。「法律は現在のソーシャルメディアのおかしな現実にいまだ対応できていない」と、TikTokクリエイター「hotweirdgirl」は動画の中で語っている。「ここでは、子どもたちは児童労働法で守られていない」 TikTokをはじめとするプラットフォームはレンちゃんのような幼い子どもがプラットフォーム上にあがるのを禁じるべきではないか、という意見も出ている(厳密にいえば禁じられている――TikTokでは、13歳以上のユーザーしかアプリを利用することができない――だが、親が管理するアカウントを作成して我が子の画像を投稿し、こうした規制を回避する保護者が大勢いる)。今回の騒動で気がかりなインターネット上の動向が浮かび上がったことはさておき、貴重な対話が起きているのは確かだ。コンテンツを投稿した親の意図がどんなに無害だとしても、ソーシャルメディアに子どもを投稿するのは危険が伴う。

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from Rolling Stone US



@wren.eleanor The cleanest little toddler! #rawrkids #rawsugarmademebuyit #rawclean @rawsugarliving_ @target ♬ bee - Burbank

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