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「すごく胸に迫る」 東日本大震災・大川小の被災者、JR福知山線脱線事故の負傷者と祈り

産経ニュース / 2024年9月25日 20時45分

JR福知山線脱線事故の事故現場「祈りの杜」を訪れた大川小学校の元児童、只野哲也さん(右)と脱線事故で負傷した小椋聡さん(左)=25日午後、兵庫県尼崎市(南雲都撮影)

東日本大震災の津波で児童・教職員84人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小で被災し、奇跡的に助かった只野哲也さん(25)が25日、107人が死亡したJR福知山線脱線事故の負傷者、小椋聡さん(55)とともに脱線事故の現場を訪れ、祈りをささげた。今年7月、同小で初対面したのを機に交流が始まり、今回の訪問が実現。未曽有の災害や事故から生き残った2人が自身の経験や被害の悲惨さを伝え、継承していくため連携を深めている。

小学5年生だった只野さんは、津波で母や祖母、3年生だった妹を亡くした。他の卒業生とともに大川小校舎の保存活動に奔走。震災遺構となった同小を案内するガイドや講演活動を続ける。

小椋さんは2両目に乗り合わせ重傷を負った。遺族らとともにJR西日本に事故原因の究明を求める活動に参加。犠牲者の乗車位置を探し出す取り組みなどを続ける。

7月11日に只野さんの依頼で、小椋さんの大川小への訪問が実現し初対面。2度目となるこの日は、只野さんが事故現場の追悼施設「祈りの杜」(兵庫県尼崎市)を訪問。小椋さんが只野さんに、現場近くの住民らに救助された当時の状況や思いを説明した。

只野さんは訪問後、記者団に「事故は経験していないが、現場で電車がひっきりなしに通過していること自体がすごく胸に迫るものがある」と話した。小椋さんは「色々な方法で経験を伝えてきたが、自分が救助された現場で話すことに勝るものはない」と話した。

脱線事故から来年で20年となるのを前に、小椋さんは今年11月、東京都内で体験を伝える講演を企画している。

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