知床沖の観光船事故で死亡船長を書類送検 業務上過失致死など疑いで

北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、第1管区海上保安本部（小樽）は26日、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで、事故で死亡した豊田徳幸船長＝当時（54）＝を容疑者死亡のまま書類送検した。1管は今月18日、運航会社「知床遊覧船」社長、桂田精一容疑者（61）を同容疑で逮捕し、翌日送検した。

書類送検容疑は令和4年4月23日、観光船「KAZU　Ⅰ（カズ・ワン）」の船長として出航前の点検や出航当日の気象条件などを判断し、航行継続を中止するなどの安全確保義務を怠り、自身を除く乗客25人を死亡させたとしている。