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「牛歩は妨害活動」 防衛局、本部港での辺野古土砂搬出再開を発表 警備員死亡事故で中断

産経ニュース / 2024年11月29日 18時28分

沖縄県庁で記者団の取材に応じる沖縄防衛局の三沢大輔調達部長=29日午後、那覇市(大竹直樹撮影)

防衛省沖縄防衛局は29日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が6月、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故を受け中断していた本部港塩川地区(同県本部町)から、移設工事向けの土砂搬出作業を再開すると発表した。防衛局が同日、港を管理する県に作業再開を通知し、「妨害活動に対する毅然とした対応」を要請した。

事故現場となった名護市安和では8月22日から土砂の搬出が再開されていたが、本部港塩川地区は抗議者が港内に立ち入ることができるため、対策に時間を要していた。

県庁で記者団の取材に応じた沖縄防衛局の三沢大輔調達部長は、作業の再開時期について「準備が整い次第」としたが、政府関係者によると、12月上旬に再開する。

事故前、本部港塩川地区では牛歩による抗議活動が行われていた。三沢部長は「動いているダンプカーの前での牛歩は妨害活動だ」と指摘し、「円滑かつ安全な運搬作業にとって非常に危険な行為だ」と強調した。

県によると、工事車両の往来を妨害する行為に警告する看板も設置されていたが、抗議活動を行う数十人が県庁に押しかけて要請し、設置から約2カ月半で撤去された。

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