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「国民が心を一つに」都内で政府主催の拉致シンポジウム 中学生考案の啓発動画も公開

産経ニュース / 2024年12月14日 22時19分

シンポジウムで登壇する横田早紀江さん。後方のスクリーンには拉致被害者である娘のめぐみさんの写真が映し出された=14日午後、東京都千代田区(酒井真大撮影)

北朝鮮による拉致被害者の早期救出のため、政府主催のシンポジウムが14日、東京都内で開かれた。中学生が考案した啓発動画も公開。林芳正官房長官兼拉致問題担当相は「拉致問題の本質は国家主権の侵害。全身全霊で解決に向けて取り組む」と決意を述べた。

林官房長官は中高生の参加者がいることを念頭に、「拉致問題の解決のためには、世代を問わず国民が心を一つにして全ての拉致被害者の帰国実現への強い意思を示すことが重要だ」と語った。

家族会代表で、横田めぐみさん(60)=拉致当時(13)=の弟、拓也さん(56)は、「自由な国でなんでもできる私たちが何もしないことを、このままでいいのかと自問自答してほしい」と参加者に訴えた。

めぐみさんの母、早紀江さん(88)も登壇し、めぐみさんは下校すると「お母さん、ただいま」と大きな声であいさつしていたことを紹介。「その声を47年間聞いていない。もう一度元気な声を、日本で発してほしい。『皆さん、助けてくれてありがとう』と大きな声で叫んでほしい」と悲痛な思いを語った。

公開された啓発動画は、今年8月に全国の中学生が集まった「中学生サミット」で原案が作られ、コピーライターが仕上げた。動画は、文化祭について話していた3人の女子中学生のうち1人が突然拉致されるというもの。「また会えることを絶対に諦めない」というナレーションで締めくくられた。動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」の拉致問題対策本部公式チャンネルで視聴できる。(橘川玲奈)

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