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「俺は東大を受験する!」 受験生巻き込んだ凶行

産経ニュース / 2022年1月15日 21時3分

東京大学農学部正門前で15日朝、大学入学共通テストの受験生ら3人が切り付けられた。逮捕された少年(17)は名古屋市の私立高校に通い、医者になるために東大を目指していたが、「成績が振るわず自信をなくした」といい、事件を起こして死のうとしたと話している。将来を左右する受験に臨む高校生らを巻き込んだ身勝手な凶行は、なぜ起きたのか。

うずくまる少年

「どこから来た!」

東大農学部の正門前で15日午前8時半過ぎ、正門脇に座り込んだ容疑者とみられる少年に、警察官がそう問い詰めていた。

様子を目撃した近くの酒店の男性店主(82)によると、上下黒い服でメガネをかけた少年は、警察官の詰問に対し、無表情のまま、何も答えなかったという。

男性によると、正門の裏には、1人が全く動かない状態で倒れており、周囲には多くの警察官や大学職員がいたという。

救急車やパトカーなどが次々と駆け付け、物々しい雰囲気に包まれる正門前。受験生らはその状態の中、試験会場に入っていった。

男性は「みんな人生をかけてきている。こんなことが起きて、とても残念だ」と声を落とした。

受験会場近くの自営業の男性(69)も同日午前8時半過ぎ、正門前で「俺は東大を受験するんです!」と叫ぶ黒服の若い男を見たという。少年と同一人物とみられる。男性は、「この辺は学生も多く、昔から安全な地域なのに…」と不安げに語った。

14日夜から行方不明

捜査関係者によると、少年は14日から行方不明になっており、同日夜に家族が「子供が帰ってこない」と、愛知県警に行方不明者届を提出。少年は同日夜に高速バスに乗り、15日午前6時ごろに東京に着いた後、地下鉄などを使って東大を目指したとみられる。

事件直前の15日午前8時25分ごろには、現場から約100メートル離れた東京メトロ南北線東大前駅の改札付近などで木片が燃える火災が発生。駅の防犯カメラには、少年とみられる人物が火を付けた木片をまく姿が映っていたという。その直前には南北線車内で液体がまかれる騒ぎも起きていた。少年は「東大近くの駅で火を付けた」という趣旨の供述をしている。

ほかの試験会場に娘を送るため、東大前駅を利用したという埼玉県の女性(51)によると、同日午前8時45分ごろ、改札を出たところで消防隊員らが慌ただしく活動していたという。「床にピンク色の薬剤がまかれていた。火薬のような臭いがして、消防隊員が植え込みや駅のゴミ箱を調べていた」と話した。

事件を受け、目黒区にある大学入試センターの広報担当者は同日午前9時ごろ、報道陣に対し、「東大本郷試験場で受験者2人が背中を刺される事案が発生した」と口頭で発表した。過去に受験会場などで受験生が襲われた事件はないとし、前代未聞の事件の対応に追われた。

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