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死亡共済金目的か 知人を川に転落させ水難事故装い殺害疑い 61歳の男を逮捕

産経ニュース / 2024年9月27日 20時2分

大阪府警本部

大阪府の大和川で昨年12月、水難事故に見せかけて知人男性を殺害したとして、大阪府警は27日、殺人容疑で、大阪府富田林市の無職、井上司(つかさ)容疑者(61)を逮捕した。「殺していない」と容疑を否認しているという。井上容疑者は男性の死亡共済金の受取人になっており、府警は共済金の受領目的で殺害したとみて捜査している。

逮捕容疑は昨年12月4日ごろ、同府柏原市の大和川河川敷で、同府八尾市の無職、池田明弘(あきひろ)さん(63)を何らかの方法で川に転落させ、溺死させたとしている。池田さんは同15日に発見され、約500メートル上流で池田さんの自転車も見つかった。

池田さんが背負っていたリュックには計7キロのダンベルや重りが入っており、府警は事件の可能性もあるとみて捜査。昨年12月3日に井上容疑者がダンベルを購入していたことが判明した。

また、井上容疑者には消費者金融などから1千万円以上の借金があり、事件の約1カ月前には共済金の受け取り方法を共済組合に問い合わせ、必要な書類を取り寄せていたことも分かった。

府警はこうした状況や池田さんに自殺の動機もなかったことから、井上容疑者が金目当てで殺害した疑いがあるとみて逮捕に踏み切った。

井上容疑者は池田さんと約30年前から知り合いといい、「身の回りの世話をしていた。体力をつけるためにダンベルをプレゼントした」などと供述しているという。

府警は9月17日、池田さんのキャッシュカードを不正利用し、ATMから現金約16万円を引き出した窃盗容疑で井上容疑者を逮捕していた。

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