警察官をボンネットに乗せて200メートル走行 殺人未遂疑いで男を逮捕 運転席の男の行方追う

大阪府警本部＝大阪市中央区

警察官を車のボンネット上に乗せたまま走行して殺害しようとしたとして、大阪府警は29日、殺人未遂と公務執行妨害の疑いで、大阪府豊中市桜の町の自営業、松田昌則（まさのり）容疑者（50）を逮捕した。松田容疑者は助手席に乗っており、府警は運転していた男の行方を追っている。

逮捕容疑は共謀し、27日午後5時5分ごろ、大阪府豊中市春日町のコンビニエンスストアの駐車場で、職務質問をしようと近づいた府警豊中署の男性巡査部長（33）に向かって車を急発進させたうえ、巡査部長をボンネットに乗せたまま約200メートル走行し、殺害しようとしたとしている。巡査部長は両足にすり傷を負う軽傷。

府警によると当時、「飲酒運転の可能性がある車がある」との通報を受けて、巡査部長1人が駆け付けていた。巡査部長がボンネット上から運転席に拳銃を向けて停車を求めたところ、2人は車を降りて逃走したという。松田容疑者は29日午後、豊中署に出頭した。