1000人から2・7億円だまし取ったか 「暗号資産でもうけ」投資詐欺容疑の3人逮捕

警視庁＝東京都千代田区

虚偽の暗号資産購入を持ちかけ、投資金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は詐欺の疑いで、埼玉県戸田市の職業不詳、荒井則洋容疑者（42）ら3人を逮捕した。昨年から今年6月にかけて全国で約1千人に計約2億7千万円を振り込ませていたという。

捜査2課によると、荒井容疑者ら3人は電話をかける「かけ子」役。東京都豊島区内の雑居ビル一室から主に携帯電話に電話をかけて、噓の投資話を持ち掛けていた。

荒井容疑者らは、実体のない暗号資産の取引会社「サクセスラボ」の社員を名乗り、「FGPTという暗号資産を当社が大量購入するので値上がりする。その前に買えばもうけが出る」などと投資を勧めていた。

投資した人には、暗号資産が値上がりしているように見える偽のサイト画面が送られていたが、利益や元本を引き出そうとすると、連絡が取れなくなっていたという。

逮捕容疑は令和5年12月～6年6月ごろ、50代女性に暗号資産への投資を持ちかけ、現金1万円をだまし取ったとしている。捜査2課は認否を明らかにしていない。