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災害時に欠かせない携帯トイレ 使ったことありますか? こちら警視庁災害対策課

産経ニュース / 2024年9月25日 8時0分

(警視庁災害対策課のXから)

秋到来。とはいえ、まだまだ局地的豪雨や台風への警戒が必要だ。警視庁災害対策課はX(旧ツイッター)で、断水時に欠かせない「携帯トイレ」の使い方や道路冠水時の注意点など、「水」にまつわる身近な災害対策を紹介している。

1人1日5回分の準備を

《災害時、食料とともに大切なのがトイレです。トイレを我慢するのは身体に負担なだけでなく精神的にも大きなストレスになります》

同課の中園晴菜主事(31)はXにこう投稿し、便器にかぶせる袋と凝固剤がセットになった「携帯トイレ」の使い方と慣れておく大切さを説いた。

きっかけは警視庁が開いた啓発イベントで、携帯トイレが紹介されていたのを見たこと。「常備の必要性を知っていても、実際に使ったことはない人が多いのでは」と思い立った。

断水時はトイレが流れなくなり、無理に使えば衛生環境の悪化にもつながる。中園さんは、1日当たり5回とし、1週間35回分の携帯トイレを準備した。

Xでも《我慢せずに済む数を》と備蓄を呼びかける。家族分だと、かなりの数が必要になるが、「凝固剤やごみ袋があれば代用可能」だ。ごみ袋をあらかじめ便器にかけておくと、使用済みの携帯トイレを片付けやすい。

下水の逆流は「水のう」で防ぐ

急な豪雨で下水管が満水になると、下水が逆流し、トイレや風呂、洗濯機の排水口などからあふれてくるケースもある。

「気づいたら風呂場から異臭が漂ってきた。水が引いた後も、掃除をして臭いが取れるまで結構な時間と労力がかかる」。同課の谷口真偉(まさよし)警部補(50)は、自宅で逆流が発生した経験をこう振り返る。

そんな谷口さんがXで紹介するのは、「水」を使った事前の対策だ。その方法は簡単で、ポリ袋を二重、三重にして水を入れ「水のう」を作り、逆流しそうな排水口などの上に置いてふさぐだけ、という。

谷口さんは「洗濯機の排水口など、パイプがあって形が特殊なケースでも水のうであれば形状に合わせて押さえてくれる」と解説。「使い終わって流してしまえば処理にも困らない」と太鼓判を押している。

道路冠水時の見えない危険

《膝下の冠水でも危険》

谷口さんは別の投稿で、道路冠水時の水たまりを歩く危険を訴えた。水中にある段差や障害物を目視するのが難しく、辺りが暗い時間ならなおさらだ。

谷口さんはその危険性について、「側溝のふたが外れたり、マンホールのような穴があったりする場合や、倒れた自転車で足場が悪くなっていることも考えられる」と話す。

水たまりを歩かないようにするのは大前提だが、避けられない場合、傘などで足もとを探りながら進むことをすすめる。

また、「長靴で水位が高いところに入ると、水が入って歩きにくくなる」とも指摘。「ひもをしっかり結んだ運動靴の方が歩きやすい」と助言した。(橋本昌宗)

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