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袴田巌さん再審開始確定まで42年 手つかずの再審法改正、無罪判決で議論加速へ

産経ニュース / 2024年9月26日 15時20分

袴田巌さん(88)は26日、2度にわたる再審請求を経て、再審無罪判決を勝ち取った。第1次再審請求の申し立てから、再審開始が確定するまでに要した時間は42年。再審に証拠開示などの規定がないことが審理を長期化させる一因と指摘されており、今回の判決が長年手つかずだった再審法改正を巡る議論を加速させそうだ。

500条を超える刑事訴訟法のうち、いわゆる「再審法」と呼ばれる再審に関する規定はわずか19カ条しかなく、70年以上改正されていない。

日本弁護士連合会(日弁連)は再審請求に必要な証拠の確保や、早期の再審実現に向けた制度改正を求めている。再審請求に関する手続き規定の整備▽証拠開示規定の明確化▽再審開始決定への検察官の不服申し立ての禁止-などだ。

袴田さんの再審を機に国会での議論の機運も高まっている。今年3月には超党派の議員連盟が発足。議連は6月、小泉龍司法相に制度改正を求める要望書を提出した。

刑訴法を改正する場合、法相が法制審議会に諮問し、有識者らを交えた議論後に国会審議を経ることが想定される。

法務省も専門家による協議会を設け、再審制度の議論をしているが、慎重な意見も根強い。小泉法相は6月の会見で「様々な観点から慎重かつ丁寧な検討が必要だ」と述べるに留めている。(宮野佳幸)

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